商品名
Anti-EGFR-TK
弊社の開発商品は、副作用のない天然バイオの配合製品です。
カクテル製法を取り入れ安定した配合の研究により商品化可能な製品です。
話題の分子標的医薬「イレッサ」(Iressa、開発コード:ZD1839、開発:英国
AstraZeneca社)の第1相試験結果が、ついに論文発表された。非小細胞肺癌
(NSCLC)だけでなく、食道癌や卵巣癌、中皮腫などの患者に対し、幅広い投与量で
の安全性が確認され、有効性も認められたという。研究結果は、Journal of
Clinical Oncology(JCO)誌5月1日号に掲載された。
ZD1839の標的分子は、上皮細胞成長因子受容体(EGFR)のチロシンキナーゼ
(TK)。EGFRは多くの固形癌で過剰発現が認められており、EGFR-TKを阻害すること
で、細胞増殖につながるシグナル伝達を抑えて癌の増殖・転移を抑制する仕組みだ。
同じEGFR-TKをターゲットとする抗癌剤には、スイスRoche社が臨床開発中の「タルセ
バ」(Tarceva、開発コード:OSI-774、旧コード:CP-358,774)がある。両薬ともTK
阻害作用を持つキナゾリン系の小分子で、経口投与が可能だ。
EGFRはErbB受容体ファミリーに属しており、同じファミリーには、乳癌などの腺癌
で過剰発現するHER2(ErbB-2)がある。これは、昨年6月にわが国で発売された注射
薬「ハーセプチン」(一般名:トラスツズマブ、開発:スイスRoche社)の標的分子
だ。また、昨年12月に日本での販売が開始された経口薬「グリベック」(一般名:メ
シル酸イマチニブ、開発コード:STI-571、開発:スイスNovartis Pharma社)も、
ZD1839と同様、TKを阻害することで抗腫瘍効果を発揮する。慢性骨髄性白血病などで
みられる融合蛋白や、血小板由来成長因子(PDGF)などの受容体c-KitのTKが、メシ
ル酸イマチニブの標的分子となっている。
今回発表された第1相試験は、英米四つの癌研究施設で行われたもの。対象患者数
は64人で、NSCLC、食道癌、卵巣癌、中皮腫、乳癌、前立腺癌などに罹患しており、
うち94%(60人)は既存の抗癌薬に反応しなかった。ZD1839は28日を1コースとし、
1日1回14日間連続投与した後、14日間休薬した。投与量は50~700mgの8段階を設
定した。
その結果、一次評価項目である治療の「毒性」は、多くが皮疹(脂漏性皮疹など)
と下痢、悪心、嘔吐などの皮膚・消化器系副作用であることが判明。グレード3以上
の重篤な副作用は、下痢、嘔吐と腹痛が、1日700mg投与された4人の患者のみに認
められた。こうした副作用が非常に軽いため、92%(59人)の患者は1コース以上の
治療が受けられ、患者全体では154コースとなったという。
なお、抗腫瘍効果としては、8カ月の観察期間にNSCLC患者16人中4人(投与量1
日300~700 mg)で部分寛解(PR)が認められたほか、食道癌(1人)、卵巣癌(1
人)、中皮腫(1人)、類癌性病変(1人)とNSCLC(3人)の計7人の患者で病状
が安定(SD)した。また、肺癌患者における呼吸機能障害の改善や、骨転移患者の骨
痛の緩和など症状緩和効果もみられた。
研究グループは「ZD1839は、通常の抗癌剤によくみられる骨髄抑制、心毒性などの
副作用がなく、皮疹や下痢が少し認められる程度の忍容性に優れた薬剤。肺癌をはじ
め、固形癌治療の新たな選択肢として期待できる」と結論付けている。
ZD1839の固形癌に対する治療効果を確認するため、現在、日本では胃癌、欧米では
乳癌、前立腺癌を対象とした第2相試験が実施されている。なお、わが国では世界に
先駆けて、今年1月にNSCLCに対する単独投与薬として承認申請が行われている。第
4四半期には欧米でもNSCLCを適応症に、他の抗癌剤との併用投与薬として承認申請
が行われる予定だ。