GW明けから続いていた7泊8日のゆの里ステイ。
 
最後のイベントは映画『杜人』の上映と、映画の主人公でもある「大地の再生」プロジェクトの矢野さんとゆの里重岡社長とのコラボ講演会でした。
 

 

 

もう、この講演会が楽しみで、長い出張を乗り越えたと言ってもいいくらい、「生」の矢野さんにお会いするのが楽しみでした。
 
『杜人』の映画は東京で2回見ていました。
今回のゆの里で3回目。
 
見る度に心に残るシーンや心に響くメッセージがあるのですが。
 
今回はその上映の後の矢野さんと重岡社長の講演がさらに感動を増幅させるものでした。
 
『杜人』は各地でまだ自主上映が続いているようなので、まだの方はぜひ、機会をつかんでご覧いただきたいです。
 

 

 

 
 

環境問題に風穴をあけるというと、とかく「運動家」のエネルギーが漂って、私はちょっと苦しくなってしまうのですが。

矢野さんは、愚直に実践を重ねられているところが、すごい。

というか、映画を見るだけでも惚れてしまいます。

 

その矢野さんに会えました♪

そのたたずまいや語り口は、本当にやさしく穏やか。

ほんとうに強い人っていうのは「たおやかさ」を持つのかもしれませんね。

 

夕食時に握手してもらったその手があたたかかった💛

 

 

まぁ、そんな私のミーハーな感想はさておき。

 

矢野さんの提唱されている「大地の再生」プロジェクトは、「月のしずく」のゆの里でも実践しています。

 

最初は去年の3月の春分の日。

初めてのゆの里でのワーク(作業)が行われた翌日。

つまりかかっていた地下水(金水)をくみ上げるポンプが、すっかり元に戻ったということが起こり、皆をびっくりさせました。

 

(この経緯はだいぶ端折っています。詳しくはゆの里で重岡社長からお聴きしましょうね)

 

作業をしたのは、地表5センチの浅いところ。

地表5センチの深さで、空気と水の流れが作れたら、その影響は地下50メートルの金水の井戸まで届いていたわけです。

 

このあたりのメカニズムの説明は、重岡社長がアクアフォトミクスを通して培ってこられた水分子のふるまいの理論からきちんと説明できるのです。

 

なので、重岡社長にとっては、「大地の再生」のメソッドは納得できるものだったわけです。

それで、その後も、引き続きゆの里の敷地全体の「大地の再生」をお願いすることになりました。

 

ゆの里の「大地の再生」では、たびたび訪れる私にも気が付く変化がありました。

 

たとえば、ゆの里とお水のお宿「このの」の連絡通路に植えられているヤマトタチバナの木。

 

私はこの葉っぱの香りが大好きで、横を通るたびに葉っぱの様子を観察するふりをして(こっそり)少しちぎって(ごめんなさい!)香りを嗅いでいたので、見るとはなしに、何年も観察をしていたわけで・・・。

 

そのヤマトタチバナの木が、去年からとにかく元気なのです。

素人の私が見てもはっきりわかるくらい。

 

ゆの里を毎日みていらっしゃる重岡社長も、風が通らない場所や気が滞る場所、雨がたまる場所などがあることは気がついていらっしゃったのですが。

 

「大地の再生」を行ったことで、風の流れ、水の流れに淀みがなくなったことを実感されていました。

 

ゆの里ファームの土も変わってきているようで、自然栽培の作物の収量が上がってきているのだそう。

 

そんなこんなの1年の実践を経て、今年の春は、ゆの里で新たな取り組みが始まっています。

 

ゆの里の建物は、人工物の存在感がしっかりとある、築36年のコンクリート。

経年劣化も気になるところです。

 

コンクリートのひび割れもそのひとつ。

ひび割れが進むと建て替の必要がでてきますよね。

 

そのコンクリートのひび割れ対策としてあえて植物を植えるということをすると・・・・。

その植物の根がひび割れを埋めるように張っていけば、ひび割れを埋めて、強度を保つことにもなるのだそう。

 

また、コンクリートの上にうすい(ほんの数センチ)の土があるだけで、根はお互いを補完しあいながらしがらみを作り、根を張っていきます。

 

たくさんの土がなくても、風と水の循環があれば、植物は生き生きと育つのです。

 

という、ある意味実験のような実践が、この3月からゆの里本館の露天風呂で矢野さん監修のもと始まっています。

 

露天風呂に体を沈めていると、風が植栽を揺らし、ほほを通り過ぎていくのを感じることができます。

植物を介して、空気、水、気の循環が起こっています。

その場に静かに身を置くだけで、自然との一体感を感じることができるようになっていました。

 

ゆの里本館の露天風呂の「大地の再生」プロジェクトです。

 

里山の自然がまだ色濃く残る神野々の地。

山からの気脈や紀の川の水脈などなど、自然のエネルギーが交わるとても重要な場所にゆの里があります。

 

ゆの里が変われば、紀の川が変わる。

紀の川が変われば和歌山が変わり、日本が変わる。

 

そう、小さな、誰にでもできる取り組みが、地球の環境を変えることができるのです。

 

ひとつが変われば、そしてそのひとつが他とのつながりを持てれば、全体が変わります。

自然の循環を取り戻すこと。

それができればまだまだ命は、大地は再生できるのです。

 

ゆの里は、大きな実践の場になっています。

 

いつも自分の記念写真は撮らないのだけど・・・。

今回は残しておきたい3ショットだったので、あえて♡

 

 

上映会・講演会の後、夕方ラウンジで重岡社長とお茶をしていたら。社長が「あ、虹だ!」と。

 

 

虹の出発点がわかるくらい♪

 

 

渡れそうなくらいの、半円の🌈でした。

 

 

ゆの里で、お水のイベントなど大きな出来事があって、それがご縁の流れに沿っている時はこうしてOKサインのように虹が架かります。

地球からの祝福ですね。


 

 

翌日は朝8時半から、全国から集まった人たちが矢野さんの指導のワークに参加されていました。

 

野外でのワークなので晴れたらいいなと思っていたのですが。

「大地の再生」のワークでは雨降りの方が水の流れがわかりやすいので雨は歓迎なのですって。