ちょっと前のこと。
誕生日のプレゼントに1冊の本をいただきました。
『線は、僕を描く』
砥上裕将著 講談社文庫
モネの絵から原田マハつながりで盛り上がり、京都の寺院で長谷川等伯や俵屋宗達の襖絵を鑑賞したり、国立京都博物館で伊藤若冲の色に感嘆したり・・・。
と、なんだか絵画を通しても仲良くなった感のある、「色の専門家」草木裕子さんからのプレゼントでした。
「ちょっと軽いかもしれへんけど、たまにはこんな本もええやん♪」
「水墨画のこと、描いてはるし」
と、さりげなく手渡されたのでした。
面白い♪楽しかった♪
読んでる途中に、どうしても水墨画を見たくなって、ウェブで検索。
すると、この本の公式サイトが出てきました。
公式サイトはこちら↓
なんとまぁ、驚くことに、この著者は水墨画の画家さんだったのですね♪
「現象とは、外側にしかないものなのか?心の内側に宇宙はないのか?」
「命を見なさい」
「花に教えを請い、そして、そこに美の祖型を見なさい」
主人公に水墨画を教える師匠の言葉が心に残ります。
「水墨画は森羅万象を描く絵画」だとも。
昨晩のお布団読書で読了。
今朝はそんな言葉を胸に残しながら、一駅手前から歩いて通勤しました。
いつもの道だけれど、そこに主人公の一筆を重ねてみたりして・・・・。
目に映る自然に「時」を感じます。
うつろうものを美しいと感じます。
美しいと感じる私が、私の宇宙の主人公なのですよね♪
(絵にはできないけれど)
誕生日に本を贈るって、素敵💛
でも、どの本を選ぶかで、送り主のセンスを問われそうで恐ろしくもあります。
そういう意味では。草木さん、さすがのセレクト。
私にぴったりな本を選んでくださいました。
そんな草木裕子さんに「みずのたま」でもインタビューしています。
「色の専門家」への道のりを語ってくださっています。
↓
しっかし、書道はてんで苦手だけど。。。
墨の匂いを嗅ぎたくなりました。
墨を硯で磨ってみたくなりました。
墨すらせてくれる人、いないかな・・・。
この本を読んだ今ならきっと、心を込めて磨れると思うんだけどな。