上野の国立博物館で開催している「桃山-天下人の100年」
昨日やっと行って来ました。




コロナ対策で事前予約制を取られているのでゆっくり展示を堪能できました。
会期は11/29までとあと数日しかありませんが、ピンとこられた方はぜひぜひ♩お急ぎください。

それに先駆け、実はワタシ。先日、京都の国立博物館で開かれていた『皇室の名宝』展を見ていました。これは普段は宮内庁の三の丸尚蔵館に収められている国宝級の作品がたくさん展示されていて、伊藤若冲の作品もあって、とてもとても見応えがあったのでした。

ちなみに皇室所有のものは国宝認定の対象外らしいので、「国宝」にはならないのですって。

この京都での鑑賞は、色の専門家草木裕子さんに誘われて♡でした。

草木さんと初対面で意気投合したきっかけが、原田マハの本だったこともあり、本や絵画、京都の伝統文化などインスパイアされること多し♪の素敵女子友なのです。

その草木さんに推薦された本が「等伯」と「花鳥の夢」。



長谷川等伯と狩野永徳の二人の絵師の物語を読んだらそれはもう、彼らが描いた実物を見たい!ということで、去年の7月に智積院や二条城に連れて行ってもらったのでした。


さらに、さらに、原田マハの『風神雷神』を読んで、俵屋宗達の「白象図」を見ようと先日の京都では養源院へも足を運んだりと、私の日本の絵師への興味はここ最近急上昇中なのです。

ということで、昨日のトーハク「桃山-天下人の100年』。

お目当てはもちろん、「等伯と永徳の競演」です。
二人を代表する大きな襖絵が、並べて展示されていました。
まさに「競演」

『唐獅子図屏風』と『松林図屏風』

どちらもものすごいエネルギーを持って、力強く、または静かに、こちらに迫ってきました。
『等伯』と『花鳥の夢』の小説を読んでいてよかった♡
「競演」が心に沁みてきて、しばし動けませんでした。


そしてその空間に、去年智積院にあった『楓図』が!
京都から東京へ出張してきてました♪

日本のお宝。東京と京都を行ったり来たりですね!

昨日のトーハクでは、他にも見どころいっぱい。三英傑の自筆が並べられていたのですが、字は人柄を表しますね、ほんと。

あと、利休、織部などお茶のお道具や、刀や鎧なども。本当に盛りだくさん!見応えがある展示でした。

にしても、です。
安土桃山時代ってたったの30年なんですよね。後の天下泰平の時代への大きな転換期。
この時を生き切った人たちの残した作品が、今も私に感動を与えてくれているなんて!
天才たち、あっぱれです。



去年7月、草木さんと一緒に智積院へ行った時のブログ↓