今日は電話回線が開く前、朝いちに、先月の発売以来、大好評の「食べられる口紅」のメーカー、ルバンシュの千田社長を講師にお迎えして、商品勉強会でした。
「口に入れても大丈夫な化粧品」
それが、千田社長のものづくりの原点です。
化粧品はパクパクと口に入れて食べるものでは、もちろんありません。
でも、食事の度に「口紅、落ちちゃった~」と言って塗り直しますが、あれって、「落ちてる」んじゃなくて、食べ物と一緒に「食べてる」んですよね。
それに、ハンドクリームを塗った手でお菓子を食べたりしますし、ベビーちゃんが、ママにキスしたり。
そういえば昔、千田社長は「口紅は男性が口に入る率が高いんだよね~」(笑)なんてこともおっしゃっていました。
日常生活の中で、口に入る可能性が高いからこそ、より厳密な安全をもとめて・・・の商品づくりを目指してこられています。
そんな、ルバンシュというブランド。
細くながく、プロアクティブでもご紹介してきています。
今回、「食べられるルージュ」の発売をきっかけに、あらためてお話を伺う機会を作っていただきました。
まず、今日のお話会。
最初はクイズからでした。
2種類の化粧水の使用感を比べます。
AとB
どっちが高級化粧水だと思いますか?
試してみて、さぁ、どっち?
これは、化粧品の開発のプロでも間違えるというのです。
実際、私も当てられなかった・・・。
石油系の安価な合成のもの。
天然由来のスーパーヒアルロン酸入りのもの。
使用感って・・・・。
だまされます(笑)
いろいろな化粧水がありますが。
実際に表示されているものと中身の真実の齟齬は確かに存在しているのですよ。
天然成分とか防腐剤無添加などとうたっていても果たしてキャリーオーバーはどうなの?とか。
う~む。
なので、こういったルバンシュさんというブランドが支持されているのですよね。
化粧品の役割は「肌の老化を防ぐこと」と言い切る千田さん。
肌の老化の原因の第一は、加齢ではなく光。
紫外線の害なのだそう。
なので、信頼できる化粧品メーカーを探す時にはUVクリームを作っているか?を基準にするといいと、千田さん。
以下は、今朝、千田さんに教えていただいた、紫外線防御剤のお話です。
アメリカのFDAが論文として発表した中に日焼け止めに配合される紫外線防御剤が塗って数時間で皮膚から血液に吸収されてることが明らかになっています。
その影響は「わからない」ということ。
「わからない」って、逆に怖い・・・。
紫外線を防御するのには紫外線吸収剤と紫外線反射剤の2種類があります。
紫外線吸収剤は 米由来のガンマオリザノール以外は石油系。
光を吸収し熱エネルギーに変換し、形状は液体。
SPFを高くするために使いやすいので高いSPF値のものにはこれが使われています。
一方紫外線反射剤というものもあって、酸化チタン、酸化亜鉛でつくられる白い粉体です。
SPFを高くしようとすると、水にも油にも溶けにくいんので、厚塗り感がぬぐえなくなるという使いにくさがあります。
けれどSPFは30くらいあれば問題ないのです。
落ちたら塗りなおせば、いいのです。
FDAの論文の中で、16種類ある紫外線防御剤の中で安全性と効果が確認されたのは酸化チタン、酸化亜鉛の2種類だけ。
SPF50を超えるようなUV効果を一度に求めるのではなく、これら2種類の紫外線反射剤を使ったUVクリームを選ぶようにしましょう、と千田さん。
特に小さな子どもには気をつけたいですよね。
海とか山へ、紫外線の強い屋外で長時間過ごす時。
どうしてもSPFの高いものを選びたくなってしまいますよね。
そんなときは、肌に直接塗るUVクリームを紫外線反射剤のものを選び、その上に、さらにUV効果のあるものを重ね塗りするといいのですって。
なるほど!
なので、下地クリームとして選ぶのは、「紫外線反射剤」入りを!
こどもの肌に塗るのも、同じですね。