先月、奈良へ行ってきたとご報告しました。
空海様ゆかりの室生寺。
霧に煙る奥の院への階段は、龍の棲み処へ分け入っていくような神秘的な空気。ひとり静かに心落ち着かせる時間がもてました。
その翌日訪ねたのが、「健一自然農園」の自然栽培のお茶畑でした。
奈良県の北東部、標高200~600メートルの奈良大和高原に位置するこちらの畑。
耕作放棄地となっていた茶畑を、地元在住の若者が、土地を託され、自然栽培のお茶畑として、再生させているのです。
その若者というのが、この方。
伊川健一さんです。
伊川さんの取り組みは、単に過疎地の畑の再生、農業活性化にとどまりません。
その活躍については、WEDGEに紹介されているこの記事がわかりやすいです。
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伊川さんの考え方、活動に共感して、実際に自然栽培の茶畑に行ってみようということで、実現したその訪問。
畑に立ってみると・・・、
日の光はやさしく全身を包み、風のそよぎはほほをなで、落ち葉が散る音が耳に届きます。
足元の土はふんわり柔らかく、触ってみるとしっとり温かい。
普段の生活で封印されている五感が蘇ってくるのです。
その里山の風景に、なぜか懐かしさも感じました。
日本の原風景が、そこにあるかのような。
かすかな記憶がよみがえってきたのかもしれません。
そもそも、奈良高原は、いにしえの昔。
弘法大師空海さまが、唐から持ち帰った茶の種の栽培を始めたという、日本のお茶のスタートの地。
さらに推古天皇が日本で初の「薬狩り」が行われたのも奈良高原。
日本の製薬の発祥の地でもあるのです。
お茶は、もともと薬の役目を担っていたようです。
よく知られているところでは、マクロビオティックでは基本の健康茶としている「三年晩茶」があります。
新芽や葉を取らず3年以上十分に育ったお茶の茎や葉を刈り取って、3年間寝かして熟成させたものを焙じたものが薬効が高いと言われています。
伊川さんのお茶畑は幸いなことに、以前使われていたかもしれない農薬の影響はすっかり消え、「自然栽培」と言える状態になって長い時間がたっています。
畑の土には1g中6億匹の微生物が認められれば「いい土」と言えるのだそうですが、伊川さんの自然農園の土には1g中25億匹もいるのだそう!
そこで収穫する「3年番茶」用の原料のお茶は、農薬や肥料の影響のない、本来の野生のチカラ、いのちを生かし切るチカラを十分に宿しているはずですよね。
香りや味を楽しむお茶、し好品としてのお茶とは別格の、「健康のための」お茶という側面を私たちは見直してもいいのでは?と思います。
いのちに湧きだす活力を与えるものって、きっとこういう自然の中で培われたチカラだと思うのです。
「いのちを湧かすお茶をつくりたい」
ぼんやりと、私が長年願っていたことが、伊川さんとの出会いで、実現しそうな予感がしています。
その前に、まずは落ち着いて・・・、(笑)
プロ・アクティブの仲間やお客さまと一緒に、まずは、かの地に一緒に行きたい!
自然栽培のお茶畑の土地に立って、あの空気と光を、自然のチカラを共に感じて合いたい。
そんな風に思って、今回、奈良高原を訪ねる旅を企画しました。
自然栽培のお茶畑を訪問し、実際に自ら3年番茶を作るワークショップと、伊川さんのお話会。
さらには、日本人のルーツを感じられる大和、奈良高原のプチ観光付きです。
平城京よりもっと以前、弥生文化よりさらに前。
縄文の頃には、この奈良高原あたりではどんな暮らしが営まれ、どんな社会が築かれていたのでしょうね。
そんな古(いにしえ)に思いを馳せたくなる、土地です。
立ち寄るところは伊川さんおススメの場所ばかり。
おそらくわかる人にはわかる、かなりのパワースポットなんだろうと想像しています。
そんな奈良高原への、お茶づくりを通して、私たちの命の源流をたどる旅です。
ただ、何も最も寒い2月に行かなくても、と思いますよね?
いやいや、それが、この寒い時期というのに意味があるのです。
自然の法則として、寒い時に作るお茶は身体を温める「陽」の働きが高くなるといいます。
健康のために飲むお茶ですから、自然のエネルギーを最大限にいただくためにも、三年番茶の製造は秋から冬の寒い時期に作るのがよし、とされているのです。
本当に寒い時期ですが、ぜひぜひご一緒しませんか?
あったかい恰好をして、ご一緒しましょう~♪
***以下詳細です***
プロアクティブ×健一自然農園
【2018いのちの自然茶やまと旅】
~縄文・弥生の源流探訪~
その昔大和盆地が湿地だった頃、この国を形作っていった人々の一派は奈良の北東部大和高原に都を作っていた。
米作りを中心とした豪族達が治める都祁の國である。
さらに遡ること一万年、その右隣に位置する山添地区には縄文人達が、やまと心を宿し大地と一体化した暮らしを営んでいた。
この日本人のいのちのルーツの場所で、自然の営みに沿ったお茶づくりを探求している健一自然農園。
自然のままのめぐみで健やかに美しく、まさにそのような商品を贈り届けるプロアクティブとのコラボ企画、『いのちの自然茶やまと旅』お誘い合わせの上、ぜひご参加ください!
【日時】
2018年2月8日(木)~9日(金)
【参加費】
●2/8のみ(日帰り参加)20,000円
〔見学、体験、お土産、バス代、お昼代含む〕
●2/8~9(1泊2日ツアー)32000円 (温泉美榛園宿泊)
【持ち物】
山なので暖かい服、長靴か汚れても良い靴、筆記用具、タオル、など。
【日程】
●10時20分近鉄榛原駅集合
●10時50分頃染田茶園へ
→里山地形活用型自然茶園見学と三年晩茶原料収穫体験
●12時頃旧都祁村雄神神社へ
→日本最古の神社大神神社奥の院であり、山を拝む拝殿のみの原始的社の雄神神社参拝
●12時45分頃頃山添村長寿岩
→いわくらのメッカ山添村の中でもかなり大きな球体の長寿岩前で記念撮影
●13時頃 山添村かすががーでんへ
→お昼ご飯 地元の食材を使ったお弁当と淹れたての自然茶で一息
→三年晩茶を手焙煎で製茶します。
→出来上がりをみんなでティータイム
→お土産分を袋に詰めます
①17時頃榛原駅へ
②宿泊先の美榛園へ
2日目は自由行動。
室生寺、龍穴神社、宇陀の古い町並み、森野旧薬園、薬の館 等見どころ多数。
【お問合せ&お申込み先】
株式会社プロ・アクティブ
0120-61-5522
詳細はこちらでご確認くださいませ。
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昨日は、その打ち合わせも兼ねて奈良から伊川さんがプロ・アクティブへお越しくださいました。
ご持参いただいた茶器セットで、3年番茶の試飲会をしていただきました♪
カラダ、あったまりました~!