そろそろ梅雨も明けそうです。体調管理をしっかりとして今日も切磋琢磨。
昨日の正解は,②です。
ブライス(英の政治家1838~1922)が「地方自治は民主政治の最良の学校」で主張したかったことは,地方自治は民主主義の根源であることです。彼は,アメリカ大使を経験しています。アメリカの地方自治からそれを痛感したようです。
トクヴィル(仏の政治家1805~59)も地方自治関連の問題で名前が出てくるので注意して下さい。彼は,1831年にアメリカを訪れ,市町村に定着している自治の習慣を見て,これが民主主義の根源かと痛感しました。
どちらの方もアメリカの制度をみて痛感したようです。
アメリカは,建国の過程(十三植民地)から地方自治の考えが根底にあったのですから,王政が根底であった英・仏の方々が当時,民主主義のフラッグシッブと言うべきアメリカの自治の習慣を体感して民主主義の根源は地方自治だなと痛感したのは当然と言えば当然です。(図説101参照)
上記の方々もよくセンター試験に絡みますが,「法の支配」の分野で絡む方々も指摘しておきます。
ブラクトン(英 法学者 1216~68),『イングランドの法と慣習法』という著書で「国王といえども神と法の下にある」と説きました。
エドワード=クック(コーク)(英 法学者 1552~1634),コモン-ロー(慣習を基礎とした判例法)優位の立場から王権が絶対主義的に強化されることに反対し,ジェームズ1世によって裁判官を罷免されました。「国王といえども神と法の下にある」というブラクトンの言葉を援用して,法の支配を主張した。裁判官免職後は,下院議員として権利の請願の起草にあたりました。(図説6)
ブラクトンとクック(コーク)でどっちがどっちの言葉を引用したか,ごっちゃにならないように,また,分野は,ちがっても,ブラで始まるブライスとブラクトンもごっちゃにならないように注意して下さい。
本日の問題
現在の日本の地方自治制度について説明した記述として正しいものを,次の①~④のうちから一つ選べ。
① 地方公共団体に自治が認められる事務の範囲は,憲法に具体的な事務名称の一覧をあげて規定されている。
② 執行機関として,首長のほかに中立性や専門性が求められる行政分野を中心に行政委員会がおかれている。
③ 市町村の条例は,その市町村議会での議決ののち,総務大臣の認可を経て制定される。
④ 都道府県知事は,その地域の住民によって直接選挙されるが,同時に国の官吏としての地位ももつ。