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研修から帰って参りました。
江田島では、幹部候補生学校の離任式を見学。

○○○の艦長として赴任する教官が、
一列に並んでいる生徒たちに敬礼しながら歩いて行くと、
生徒たちは、それに答えて敬礼する。

オヤジは、生徒たちの後ろにいるため、写真を撮るタイミングが分からず、
キョロキョロしていると
「生徒たちの敬礼の動きで、どのあたりを歩いているのか見当がつきますよ」と
同行の自衛官の方が教えて下さった。

確かに、敬礼が波のように動いて行き、進行の様子がよく分かる。
そして、敬礼が列の最後に達すると蛍の光が流れる。
教官が車に乗り、その車が会場を去っていくまで、全員で、帽ふれ(全員が帽子を振る)行う。

離任式は淡々と行われた。
別れとは言え、ジメジメしておらず、
スマートでサラッとしており、海軍をテーマにした映画で見るシーンそのものだった。

昔、この場所から、同じようにして皆に送られ、
再び国土をふむことのなかった若者たちのことを思うと
思わず落涙。
「万卒行きてとどまることを知らず、嗚呼幾人か帰る。」
感慨無量

呉では第一潜水隊の見学。

桟橋には、数隻の潜水艦が係留されていた。
見学したのは、その中の「○○しお」という「○○しお」型潜水艦の○番艦。

わざわざ、お出迎え下さった艦長に丁重にご挨拶し、艦長の後について、波で揺れるタラップを渡り、
甲板で敬礼して出迎えて下さる乗員の皆さんご挨拶しながら乗艦。
なんだか、連合艦隊から視察にきた参謀になったような気分だ。

甲板で「さあ、艦内にどうぞ」というお言葉を賜った。
甲板には、マンホールよりやや小さめの穴があいており、
垂直なハシゴが艦内まで伸びていた。

丁度、煙突の外側についている垂直はしごを煙突の中につけた感じ、覗くとかなり深そう、
たぶんマンションの2階ぐらいの高さ(深さ)だ。

乗員の方より「ここに足をかけて降りて下さい」という指示の下に降りるが、
高所恐怖症なので垂直階段を下りていくのは辛い、
手にぐっしょりと汗かき、
階段をつかんでいる手の感覚がだんだんとなくなっていくようだ。

でも、なんとか滑らないよう必死に階段をつかみ、艦内に降りた。
正直言って潜水艦のハッチを降りるのがこんなに恐怖とは....

下に着くと、乗員の方々がならんで「ようこそ、○○しおにいらっしゃいました。」と
声をかけて下さったが、こちらは「お世話になります」と答えるが、
顔は引きつっていた。
情けない連合艦隊の参謀だ。

6畳ぐらいの士官室でコーヒーを頂きながら、
リラックスした雰囲気で艦長から潜水艦や潜水艦隊についての説明を伺った。

今の潜水艦は、常に潜っている状態なので、急速潜行という概念はないということ。
潜水艦から放った魚雷は、有線誘導であり、命中率は100%だということ。
今の対潜水艦兵器は、誘導魚雷やミサイルであり、爆雷はないので、
映画のように駆逐艦が落とす爆雷に潜水艦が海底でひたすら耐えるということは
あり得ないということ。
などのお話は特に興味深かった。

それから、副長に案内してもらい艦内見学。

発令室。
発令室の広さは8畳ぐらい、
そこで念願の潜望鏡を覗かせてもらった。

潜望鏡は
左右のグリップを回すと潜望鏡の倍率と角度の調整ができる。
高倍率以外に、1.5倍という倍率があった。

この倍率がなぜあるかというと
肉眼で見たとき、最も距離の感覚がつかみやすい倍率だからだそうだ。
高級な双眼鏡のような感じで、視野はとても明るく、レティクルがついていた。

また、発令室には、飛行機の操縦室のような場所もあった。

発射管室には、魚雷やミサイルがある棚の横にベットがあった。
物騒な場所の寝床だと思ったが、暑くて、寝苦しいとき、
魚雷やミサイルに手を回して寝るとひんやりしてよく寝られるので、
乗員に評判がよい寝場所だそうだ(笑)。

艦内は、空調の音がやや騒がしいが、
エアコンもよく効いており(航海時も機械の関係で寒くとも温度をあげられないそうだ)
潜水艦の艦内は、暑く、空気が淀んでいて、暗いイメージを持っていたが、
思いのほか快適だった。
もっとも、これは、停泊中の体験なので、
艦内生活を何週間も経験すればどうなるかは分からないが...

艦内の案内をしながら、いろいろ説明して下さった副長。
オヤジからみれば、かなり若く、スマートで、とてもさわやかな方だ。

大東亜戦争では、このような若者の多くが国難を救うために戦い、
太平洋の水底に消えて行ったのかと思うと艦内灯の光がにじんで見えてきた。
戦争は、国を思う純粋な心を持った若者の命を食らう怪物だ。

こうして、純粋な気持ちで国を守っている自衛隊の若者たちの
姿を間近に見させて頂いたことにより
「今の若者は、愛国心が希薄だ」と
愛国心教育の必要性説いている方たちの言動が
逆に、とても安っぽく感じられるようになった。

今回は、とても勉強になりました。自衛隊の皆様ありがとうございました。