今年の猟期には、鴨が撃てそうだ。

その際には...と様々なことを頭でシミュレートしながら
期待に胸を膨らましているオヤジである。

しかし、心配な点が一つある。

それは、獲物の解体だ。

ブロイラーが昔よりおいしくなったと感じたことがあったが、
その肉の本来のうま味は別として、
鶏・豚・牛等の家畜は、できる限りその肉のうまみを出す最良の方法で解体されているにちがいない。

オヤジの味覚は鈍感なので確かではないかもしれないが、
日本全国に流通している肉の味は(価格帯に応じた味)かなり平均化されていると思う。

処理されている膨大な肉の量を考えると生物なのだから、もっと味に個体差が出てもよいはすだ。
これは、解体をはじめ、その後の処置の賜物ではないだろうか。

よく、熊の肉は...猪の肉は...と野生動物の肉の味について意見が分かれている。

特に熊肉。それは、解体とその後の処置の差からくるものではないだろうか、

野生だからと言って、その肉の味が一方ではうまい、他方ではまずくて食べられないと感じるほど
差があるとは思えない。

もっとも、餌の関係で季節によって味はかなり違ってくるとは思うが。

ただ、オヤジも狸の肉は臭くて食べにくいと思う。

なぜなら、昔、オヤジの父が猟師さんから、なめす前で、
まだ毛皮の裏に脂肪がついている狸の頭つき毛皮をもらってきたことがあったが、
その臭いこと、今でもその臭いが記憶に残っている。
きっと本体の肉もあの臭いがするにちがいないと思うからだ。

特に、熊などの大型の野生動物は、解体する人の技術や解体場の環境に左右されることが大きそうだ。
牛や豚の肉も解体する人の技術や解体場が調っていなければ肉の味にかなりの差ができると思う。
鴨だって解体とその後の処置で肉の味に差が出るにちがいない。

鴨を網で捕らえる話を聞いた。いっぺんに何十羽も捕ったときは、
その場で片っ端から首を切って血抜きをするそうだ。壮絶...

オヤジは、鉄砲を使うのでいっぺんに何十羽ということはないと思うが、
半矢の鴨にナイフでとどめと血抜きをしなければならないと思うとすこし弱気になる。

でも、おいしい鴨肉を食べるために、身につけなくてはならない技術であり、
乗り越えなければならない精神的な負荷だ。