【 猫の物語 1 】
古い話をしよう。
それは、猫がひなたぼっこしながら語った話。
猫には、翼が見えるという。
鳥の翼ではない。
人の翼が見えるのだという。
それは人の目には既に見えないもの。
薄氷のように薄く輝くもの。
意思あるものの背には幾万の翼が。
運命なきものの背には老いた翼が。
見えるのだという。
言うならば、それは可能性の翼。
あらゆる可能性と、あらゆる意思。
意思あるものは、それこそ万軍を従える翼。
それは昔、人がまだ空を飛んでいた頃の名残。
想いの力で空を飛び、理力を操っていた頃の名残。
可能性と神秘を信じていた頃の残骸。
猫は言う。
今ではすっかり翼を見なくなった、と。
今ではすっかり、人は人になってしまった、と。
猫は待っているのだ。
人がまた、空を飛ぶ日が来ることを。
その日まで、彼らは人の友達でいることを忘れない。
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『ねえ。僕に翼は見える?』
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人には昔から2~4枚の翼があるというお話です。
サイキック能力や遠視能力を持つ人はその翼の力が強いとかなんとか。
可能性保持量が多い人も翼が多いっていうね。
そんなことを思い出してたらこんな文章が降って来たので出力しときます。
