「PRO気象解説」
(39)北海道で5月に39.5℃のワケ


久しぶりに気象現象の専門解説動画をアップします。
北海道で起こった5月の異常高温。
朝から35℃を超えるところがでるなど、5月の北海道では想像できない気温の振る舞いでした。

ただ、何が起こったのかまったく見当もつかないことだったわけではありません。
大気下層に大陸起源の著しい暖気が入り、西よりの強風によって山岳部の風下側に吹き下りる
フェーンが起こっていただけです。

フェーンの気温変化自体は、気象予報士試験に出題されるように、
計算によって求められるものです。
だったら、今回もあらゆる資料からそれを探ってみればいいわけです。

沢山ある観測地点の最高気温をすべて予測で適中させるのは難儀ですが、
どの辺の地域で、どれぐらいの限度まで上昇し得るのかを想定することは可能です。
つまり、佐呂間の39.5℃という年間1位の最高気温でさえ、想定内にできるのです。
その手法を公開できる範囲で二人の女予報士が解説します。
実際の予測作業ではさらに細かいことを考え、決断を下していきます。
解説:気象予報士・佐々木恭子&尾崎里奈