こんにちは。PRO CLINIC統括院長の柚﨑一輝です。
包茎手術後の患者様から、
「右側だけ腫れている気がする」
「左右で形が違って見える」
「片側だけ盛り上がっているけど失敗ですか?」
と相談されることがあります。
今回も、当院でよくいただく相談をもとに匿名化・再構成したケースをご紹介します。
本日のご相談例|「片側だけ腫れているのが心配」
20代の患者様。
包茎手術後、傷そのものの痛みは強くないものの、
「左側より右側の方が腫れて見える。左右対称じゃないけど大丈夫ですか?」
というご不安があり、術後の状態を確認するためにご相談いただいた、というケースです。
診察で確認すると、傷口が大きく開いているわけではなく、強い出血や感染を疑う所見もありません。
術後早期では、腫れやむくみが左右まったく同じように出るとは限らないため、このような見た目になることがあります。
ここで重要なのは、
「左右差がある=すぐ手術失敗」ではない
ということです。
一方で、片側だけ急激に大きく腫れてきた場合などは別です。
今回は、包茎手術後の左右差について詳しく解説します。
包茎手術後に左右差が出ることはある?
あります。
成人の包茎手術後には、傷の周囲に腫れや内出血が生じることがあり、軽度の腫れは数週間かけて徐々に落ち着いていくことがあります。UCLHでも、術後に多少の腫れがみられることは想定される経過として案内されています。UCLH
そして腫れは、
- 右側
- 左側
- 裏側
- 縫合線付近
に完全に均等に出るとは限りません。
そのため、
「片側だけ少し厚く見える」
「斜めから見ると左右差がある」
という状態だけで、すぐ異常とは判断できません。
なぜ片側だけ腫れて見えるの?
いくつか理由があります。
1.むくみ方に左右差がある
手術後は炎症によって組織に水分がたまり、むくみが生じます。
陰茎周囲のむくみも完全に均一とは限らず、一部に強く出ることがあります。
2.内出血が片側に強く出ている
手術後には、皮膚の下に少量の血液が広がり、青紫色や黄色っぽく見えることがあります。
内出血の範囲も左右対称になるとは限りません。
そのため、
「片側だけ色も濃く、少し腫れている」
ように見えることがあります。
3.傷や縫合線の位置によって見え方が違う
包茎手術では皮膚を切除し、残った皮膚を縫合します。
平常時には陰茎そのものにも自然な左右差がありますので、縫合部を真正面から見たときに完全な左右対称に見えない場合があります。
術後の左右差=失敗ではない
術後数日〜数週間程度では、腫れ・むくみ・内出血が残っています。
そのため、この時点で、
「左右差があるから仕上がりがおかしい」
と判断するのは早い場合があります。
UCLHでも術後の腫れは数週間かけて改善すると案内されています。UCLH
まずは傷と腫れが落ち着く経過を見ることが重要です。
ただし「急に片側だけ腫れた」場合は注意
ここは重要です。
もともと少し左右差があるという程度ではなく、
「数時間で片側だけ急にパンパンになった」
場合は、通常のむくみとは別に考える必要があります。
特に、
- 急激に腫れてきた
- 強く張っている
- 痛みが増している
- 出血が続いている
- 紫色の範囲が急速に広がっている
場合には、皮下に血液がたまる血腫なども考えられます。
持続する出血について、UCLHでは清潔なガーゼ等で15分程度しっかり圧迫し、それでも止まらない場合は医療機関を受診するよう案内しています。UCLH
自己判断で揉んだり、強く押したりせず、手術を受けたクリニックへ連絡してください。
「腫れの左右差」と「仕上がりの左右差」は別
この2つは分けて考える必要があります。
術後早期の左右差
主に、
- 腫れ
- むくみ
- 内出血
- 傷の硬さ
によって生じます。
時間経過とともに変化する可能性があります。
完成後の左右差
十分に腫れが引いたあとも、
- 皮膚の余り方が大きく違う
- 縫合線の位置が左右で大きく違う
- 一部分だけ強く引きつれている
- 勃起時につっぱる
といった状態が残る場合には、改めて診察して評価します。
つまり、
術後1週間の左右差と、数か月経過したあとの左右差を同じように評価してはいけません。
いつ頃から仕上がりを判断する?
包茎手術の傷は、表面が閉じたらその瞬間に完成というわけではありません。
腫れが引いたあとも、傷跡は時間をかけて柔らかくなり、色や硬さも変化していきます。
そのため、美容的な左右差については術後早期に結論を急がず、傷が十分に落ち着いてから判断することが大切です。
BAUSも、術後の影響や回復期間には患者ごとの違いがあるため、個々の状態について担当医の判断を受けることを勧めています。Baus
左右差が残ったら修正手術できる?
状態によっては検討できます。
ただし、
「右側が長いから、その部分だけ切ればよい」
という単純なものではありません。
修正手術では、
- 残っている皮膚の量
- 平常時の状態
- 勃起時の皮膚の余裕
- 傷跡の位置
- 左右のつっぱり
- 過去の切除範囲
などを確認する必要があります。
皮膚を切除しすぎると、逆に勃起時のつっぱりにつながる可能性もあります。
そのため、修正が本当に必要なのかを含め、形成外科的な視点で判断します。
自分で左右差を直そうとしない
片側が腫れているからといって、
- 強く押す
- 揉む
- 無理に包帯で締める
- 傷を引っ張る
といったことは避けてください。
特に術後早期は傷が治癒途中です。
自己判断で刺激を加えることで、出血や傷口への負担につながる可能性があります。
こんな場合は早めに相談してください
次のような症状がある場合は、単なる左右差として様子を見続けず、医療機関へ相談してください。
- 片側だけ急激に腫れた
- 腫れが時間とともに悪化している
- 強い痛みがある
- 出血が止まらない
- 赤みや熱感が強くなっている
- 膿や悪臭のある分泌物が出る
- 黒っぽい変色が広がる
- 傷口が大きく開いている
赤み・腫れ・熱感・分泌物などは感染のサインとなる場合があります。UCLH
よくある質問
Q.片側だけ腫れています。失敗ですか?
それだけで失敗とは判断できません。
術後早期は腫れやむくみに左右差が出ることがあります。
ただし、急激に腫れが強くなっている場合は担当医へ相談してください。
Q.左右差は自然に治りますか?
腫れやむくみによる左右差であれば、術後経過とともに目立ちにくくなることがあります。
皮膚そのものの切除量や傷跡による左右差の場合は、状態を確認して判断します。
Q.術後1週間で左右非対称です。修正した方がいいですか?
術後1週間では腫れが残っていることがあるため、美容的な完成を判断するには早い場合があります。
まずは傷の経過を確認します。
Q.片側だけ硬いのですが大丈夫ですか?
術後は傷周囲に硬さを感じることがあります。
ただし、急に大きく腫れた、強い痛みを伴うなどの場合には診察を受けてください。
まとめ|術後の左右差は「いつから・どう変化したか」が重要
包茎手術後に、
「片側だけ腫れている」
「左右非対称に見える」
からといって、すぐに手術の失敗とは限りません。
術後早期は、
- 腫れ
- むくみ
- 内出血
- 傷の硬さ
などによって左右差が目立つことがあります。
重要なのは、
「最初から多少左右差がある」のか、
「急に片側だけ大きく腫れてきた」のか
を分けて考えることです。
また、美容的な仕上がりについても、傷や腫れが落ち着く前に判断を急がないことが大切です。
一方で、急激な腫れ・強い痛み・持続する出血などを伴う場合には、血腫などの可能性もあるため早めに担当医へ相談してください。
PRO CLINICでは、包茎手術後の見た目や傷跡についても、形成外科的な視点から診察しています。
「これは普通の腫れなのか?」
「左右差が残るのではないか?」
と不安な場合も、自己判断せずお気軽にご相談ください。
※冒頭のケースは、患者様のプライバシーに配慮し、当院で多くいただく相談内容をもとに匿名化・再構成したものです。
※本記事は一般的な医療情報を提供するものであり、個別の診断・治療を目的とするものではありません。
▶ PRO CLINIC 無料カウンセリング・LINE相談
https://pro-clinic.jp/mens/
監修:柚﨑一輝(ゆざき いっき)
形成外科専門医|慶應義塾大学医学部卒
PRO CLINIC 統括院長
PRO CLINIC銀座院
住所:東京都中央区銀座1-5-13ZX銀座ビル4階
有楽町線 銀座一丁目駅5番出口 徒歩2分
JR 有楽町駅 徒歩5分
電話番号:0120-4545-23