音楽の伝えるもの その1 | 英語の見取り図

英語の見取り図

「ややこしい英文」を「どうにかこうにか」分かりやすくしてお届けします



[中級~上級者の方向け]

今回取り上げる記事はこちらです。

Music may be the food of love, but oddly, is not its language

https://www.economist.com/news/science-and-technology/21735574-lullabies-and-dances-are-easier-recognise-music-may-be-food-love

 

図1

(第1段落)

 

『「言葉が目的を果たせない場合は音楽が物語る」ハンス・クレスチャン・アナスンの筆によるこの言葉は魅力的な考えではあるものの、音楽の中には文化的境界を越える普遍的特徴が存在するかも知れないという考えは、その分野で研究をしてゐる学者達の懐疑論に遭[あ]うのが通例である。』

 

赤字penの用法を確認します。

 

図2

 

語源は

 

『c1280?

中期英語            penne

<古期フランス語 penne ペン,羽

<後期ラテン語   penna,ラテン語「羽」』

(小学館ランダムハウス英和大辞典)

 

です。

 

黄色の例文では文字通り「ペン」です。

 

抽象的には

「筆致」「文体」(水色)、

「著述」「文筆業」(青灰色)、

「著述家」「作家」(青)を表します。

 

併せてpenの動詞用法を見ます。

 

図3

 

緑欄のものを「ペンで書く」ことです。

 

図4

(第1段落)

 

『しかしながら、その懐疑論は不当なものであるかも知れない。と言うのも、「今の生物学」誌に今週、ハーヷド大学のサミュアル・ミアとマンヸア・シンが発表した研究によって、共通の言語が無い時にさえ音楽の力で人々の間で簡単な考えを伝えることが本当に出来る、という証拠が示されてゐるからである。』

 

赤字unwarrantedに因み、

動詞warrantyの用法を見ます。

 

図5

 

参考としてwarrantの語源を掲げます。

 

『1225年以前.

(名詞)中期英語 warant

<アングロフランス語;

古期フランス語 guarant

<ゲルマン語;

→GUARANTY』(小学館ランダムハウス英和大辞典)

 

製造会社等が緑欄の物に就いて「保証する」の意です。

 

続く。