みなさま、おはようございます。


今日は、小説の話題をさせていただきますね。


堀辰雄の作品である、「風立ちぬ」のご紹介をいたします。


「風立ちぬ」は、高原療養所とそこから山一つ隔てたK村とを舞台に繰り広げられる物語です。


主人公は、婚約者である節子の病床に寄り添い、看病しますが、やがて節子に先立たれてしまうことになります。


死にさらされた自分たちの生の意味と幸福の証とを模索し、それらについての確信を得ていく過程を描いたものとなっています。


「風立ちぬ、いざ生きめやも」


というヴァレリーの詩の引用から始まるこの小説は、堀辰雄の精神世界を表している作品といっても過言ではないでしょう。


実際に堀辰雄の実生活でも、婚約者の矢野綾子を亡くしており、それがこの作品に大きな影響を与えたともいえます。


自らの痛切な体験を詩情溢れる言葉の中で昇華し、永遠の生の思想を訴えかけた名作といえるでしょう。


みなさまも、興味がおありの方は、是非堀辰雄の「風立ちぬ」をお読みになってみて下さいね。


では、また。


かおり