最近はBOX物ばかり買いあさっていますが、またまたBOX物です。
ラヴェルに師事した名ピアニスト、ヴラド・ペルルミュテール(1904~2002)が英Nimbusに録音した記録がCD14枚組のボックス・セットになりました。

Vlad Perlemuter The Nimbus Recording
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CD1: ショパン/夜想曲集(全10曲)
CD2: ピアノ・ソナタ第2番、第3番
CD3: 24の前奏曲、幻想曲op.49、子守唄op.57
CD4: 練習曲集op.10、25、3つの練習曲
CD5: バラード全4曲、ポロネーズop.44、61
CD6: スケルツォ第3番、マズルカ(16曲)、タランテラ
CD7: ラヴェルピアノ曲集(1)、鏡、夜のガスパール、他
CD8: ラヴェルピアノ曲集(2)、ソナチネ、クープランの墓、他
CD9: ベートーヴェン/ソナタop.57、81a、エロイカ変奏曲op.35
CD10:シューマン/クライスレリアーナ、交響的練習曲
CD11:シューマン/幻想曲ハ長調op.17、リスト/ソナタロ短調
CD12:フォーレ/主題と変奏op.73、他
CD13:バッハ/イタリア協奏曲、ドビュッシー/ピアノのために、映像第1集、他
CD14:ベートーヴェン/ソナタハ長調op.53、ショパン、ラヴェル、他

ヴラド・ペルルミュテールは(Vlado Perlemuter)1904年ポーランド生まれ。10代でフランスに移り住み21歳でフランス国籍を取得しています。アルフレッド・コルトーにも師事しましたが、有名なのはラヴェルから彼のピアノ作品のほとんど全てについて学んだことです。ラヴェルがここまで詳しく指導したのは他に例が無いようなので、ペルルミュテールはラヴェルの高弟とも呼ばれていました。

このBOXセットはアナログ録音全盛期の1970年代半ばから1980年代に渡り、ペルルミュテールが70代~80代の演奏が収録されています。14枚中8枚が彼の得意なショパンとラヴェルで、その他にベートーヴェン・シューマン・フォーレ・バッハ・ドビュッシーなどを演奏しています。

ペルルミュテールは強烈な個性や凄まじいテクニックを売り物にするピアニストではありません。その為か存在自体が忘れられがちですが、じっくり聴くと味わい深い演奏なので、久しぶりにまとめて聴いてみたいと思います。



古い録音をまとめてリイシューしているVENIASレーベルから、ベルギー出身の名指揮者アンドレ・クリュイタンスがEMIにステレオ録音した管弦楽曲をCD15枚組にしたボックスが発売されました。
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アンドレ・クリュイタンス、ザ・コレクション(1957~1963)

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Disc1
● ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調 op.21
 録音時期:1958年12月19日
● ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 op.55『英雄』
 録音時期:1958年12月
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音場所:ベルリン、グリューネヴァルト教会

Disc2
● ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調 op.36
 録音時期:1959年12月15,16日
● ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 op.60
 録音時期:1959年5月
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音場所:ベルリン、グリューネヴァルト教会

Disc3
● ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 op.67『運命』
 録音時期:1958年3月10,11,13日
● ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 op.92
 録音時期:1957年2月
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音場所:ベルリン、グリューネヴァルト教会

Disc4
● ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調 op.68『田園』
 録音時期:1960年3月2,3,9日
● ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調 op.93
 録音時期:1957年12月、1960年3月
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音場所:ベルリン、グリューネヴァルト教会

Disc5
● ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 op.125『合唱』
 グレ・ブロウェンスティーン(ソプラノ)
 ケルスティン・マイアー(アルト)
 ニコライ・ゲッダ(テノール)
 フレデリック・ギュトリー(バス)
 ベルリン聖ヘドヴィッヒ教会合唱団
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1957年12月
 録音場所:ベルリン、グリューネヴァルト教会

Disc6
● ベルリオーズ:幻想交響曲 op.14
 フィルハーモニア管弦楽団
 録音時期:1958年11月4,5日
 録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホール

● ベルリオーズ:序曲『ローマの謝肉祭』 op.9
● ベルリオーズ:序曲『海賊』 op.21
 フランス国立放送管弦楽団
 録音時期:1961年3月17,18日
 録音場所:パリ、サル・ワグラム

Disc7
● ムソルグスキー/リムスキー=コルサコフ編:交響詩『禿山の一夜』
● ボロディン:交響詩『中央アジアの草原にて』
● リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲 op.34
 フィルハーモニア管弦楽団
 録音時期:1958年11月18,19日
 録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホール

● リムスキー=コルサコフ:序曲『ロシアの復活祭』 op.36
● リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行~歌劇『サルタン皇帝の物語』より
● ボロディン:ダッタン人の踊り~歌劇『イーゴリ公』より
 パリ音楽院管弦楽団
 録音時期:1959年9月8-11日
 録音場所:パリ、サル・ワグラム

Disc8
● ドビュッシー:管弦楽のための『映像』(ジーグ/イベリア/春のロンド)
 パリ音楽院管弦楽団
 録音時期:1963年9月11,12,14日
 録音場所:パリ、サル・ワグラム

● フォーレ:レクィエム op.48
 ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(ソプラノ)
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
 アンリエット・ピュイグ・ロジェ(オルガン)
 エリザベート・ブラッスール合唱団
 パリ音楽院管弦楽団
 録音時期:1962年2月14,15日、5月25,26日
 録音場所:パリ、聖ロッシュ教会

Disc9
● ドビュッシー:舞踏詩『遊戯』
 パリ音楽院管弦楽団
 録音場所:パリ、サル・ワグラム

● フランク:交響詩『のろわれた狩人』
● フランク:交響詩『アイオリスの人々』
● フランク:交響詩『ジン(魔神)』(ピアノと管弦楽のための)
● フランク:交響詩『贖罪』
 アルド・チッコリーニ(ピアノ)
 ベルギー国立管弦楽団
 録音時期:1962年12月20,21日
 録音場所:ブリュッセル、パレ・デ・ボザール

● ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
 パリ音楽院管弦楽団
 録音時期:1962年9月26,27日
 録音場所:パリ、サル・ワグラム

Disc10
● ラヴェル:バレエ音楽『ダフニスとクロエ』全曲
 ルネ・デュクロ合唱団
 パリ音楽院管弦楽団
 録音時期:1962年6月1,4-8日
 録音場所:パリ、サル・ワグラム

● ラヴェル:組曲『クープランの墓』
 パリ音楽院管弦楽団
 録音時期:1962年9月26,27日
 録音場所:パリ、サル・ワグラム

Disc11
● ラヴェル:ボレロ
 録音時期:1961年11月27日
● ラヴェル:スペイン狂詩曲
 録音時期:1962年4月
● ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
● ラヴェル:道化師の朝の歌
● ラヴェル:海原の小舟
● ラヴェル:ラ・ヴァルス
 録音時期:1962年10月2,3日
 パリ音楽院管弦楽団
 録音場所:パリ、サル・ワグラム

Disc12
● ラヴェル:バレエ音楽『マ・メール・ロア』全曲
 録音時期:1962年4月19-25日
● ルーセル:バレエ音楽『バッカスとアリアーヌ』第2組曲 op.43
● ルーセル:バレエ音楽『蜘蛛の饗宴』 op.17
● ルーセル:弦楽のためのシンフォニエッタ op.52
 録音時期:1963年11月5-13日
 パリ音楽院管弦楽団
 録音場所:パリ、サル・ワグラム

Disc13
● ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第1幕への前奏曲
● ワーグナー:『ローエングリン』第1幕への前奏曲
● ワーグナー:『ローエングリン』第3幕への前奏曲
● ワーグナー:『さまよえるオランダ人』序曲
● ワーグナー:『タンホイザー』序曲
 パリ・オペラ座管弦楽団
 録音時期:1959年6月12,20日、7月1日
 録音場所:パリ、サル・ワグラム

● シューベルト:交響曲第8番ロ短調 D.759『未完成』
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1960年11月25日
 録音場所:ベルリン、グリューネヴァルト教会

Disc14
● ベートーヴェン:『レオノーレ』序曲第3番 op.72a
 録音時期:1958年3月
● ベートーヴェン:『エグモント』 op.84~序曲
● ベートーヴェン:劇音楽『アテネの廃墟』 op.113~序曲
 録音時期:1960年3月
● ベートーヴェン:歌劇『フィデリオ』序曲 op.72b
 録音時期:1960年11月
● ベートーヴェン:『プロメテウスの創造物』 op.43~序曲
● ベートーヴェン:序曲『コリオラン』 op.62
 録音時期:1959年4月
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音場所:ベルリン、グリューネヴァルト教会

● ラヴェル:古風なメヌエット
 パリ音楽院管弦楽団
 録音時期:1962年10月2,3日
 録音場所:パリ、サル・ワグラム

● ラヴェル:ラ・ヴァルス
 フィルハーモニア管弦楽団
 録音時期:1958年11月4,5日
 録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホール

Disc15
● ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 op.67『運命』~第1楽章
● モーツァルト:交響曲第40番ト短調 K.550~第1楽章
● チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調 op.36~第3楽章
● メンデルスゾーン:交響曲第4番イ長調 op.90『イタリア』~第4楽章
● モーツァルト:セレナード第13番ト長調 K.525『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』~第1楽章
● ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 Op.95『新世界より』~第2楽章
● ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調 Op.93~第2楽章
● チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調 Op.74『悲愴』~第3楽章
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1958年12月9-13日
 録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール

● リスト:交響詩『前奏曲』
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1960年11月25日
 録音場所:ベルリン、グリューネヴァルト教会

ベルリン・フィルが初めて1人の指揮者と録音したベートーヴェンの交響曲全集と序曲集、1960年代に人気のあったラヴェルの管弦楽曲集やフォーレのレクイエム、数少ないロシア物や大変珍しい企画でウィーン・フィルと共演した《交響曲へのお誘い》と題された有名な交響曲から一部の楽章だけを演奏したものなど、クリュイタンスが1957年から1963年にかけて録音した主要作品が収録されています。
ほとんどの録音はEMIクラシックスの大半を買収したワーナーから再発売されていますが、このBOXは低価格と言う事も有り、クリュイタンスが指揮した主要作品を手軽に楽しめるお買い得なセットといえましょう。

リイシューのCDを手掛けるScribendumから名指揮者ルドルフ・ケンペの主に1970年代の録音を集めたボックスがリリースされました。
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1970年代にドイツのBASFやスイスのTUDOR(エクスリブリス)に録音したものに、1963~4年にリーダーズ・ダイジェストに録音した作品(CD10)が加わっています。
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CD1: ベートーヴェン/交響曲第5番、ドヴォルザーク/交響曲第9番(録音:1971年)
CD2: ブラームス/交響曲第1番(録音:1975年)
CD3: ブラームス/交響曲第2番、第3番(録音:1975年)
CD4: ブラームス/交響曲第4番(録音:1975年)
CD5: ブルックナー/交響曲第4番(録音:1975年)
CD6: ブルックナー/交響曲第5番(録音:1976年)
CD7~8: ブルックナー/交響曲第8番(録音:1971年)
CD9: ワーグナー/『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第1幕への前奏曲、モーツァルト/ピアノ協奏曲第27番、ドヴォルザーク/交響曲第8番(録音:1972年)
CD10: R.シュトラウス/交響詩《ドン・ファン》、レスピーギ/交響詩《ローマの松》、ドヴォルザーク/交響曲第9番(録音:1964年、1963年)
管弦楽:
ミュンヘン・フィルハーモニー
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団(CD1、7 & 8)
ロイヤル・フィルハーモニー(CD10)

上記の大半は昔LPで購入し、楽しんだものです。
いずれもしばらくの間入手困難だったアルバムがまとめて廉価でまとめられたのは嬉しいニュースです。各CDはScribendumから以前発売された紙ジャケットに入れられています。これらはLP発売当時のデザインを縮小したイメージを中央に配置しており、昔のLPを思い起こさせます。


これから、久しぶりに晩年のルドルフ・ケンペの演奏(CD10は壮年期の演奏)をたっぷりと楽しみたいと思います。

2015年3月にエソテリックから発売されたSACD、2点目はエルネスト・アンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団によるロシア音楽です。
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R=コルサコフ/交響組曲《シェエラザード》
ムソルグスキー/『ホヴァンシチナ』~ペルシャの女奴隷達の踊り
グリンカ/歌劇『ルスランとリュドミラ』序曲
ボロディン/歌劇『イーゴリ公』から
-だったん人の娘達の踊り
-だったん人の踊り
合唱 :ローザンヌ・ジュネス合唱団、ローザンヌ放送合唱団
管弦楽 :スイス・ロマンド管弦楽団
指揮 :エルネスト・アンセル
録音 :1960年11月()、1964年4月(以外)

ESOTERICからアンセルメ/スイス・ロマンド管弦楽団の演奏がSACD化されるのは、2013年の「展覧会の絵」に次いで2点目となります。

私が初めて購入した《シェエラザード》のLPがこのアンセルメ指揮(カップリングはボロディン)でした。久しぶりに聴いた印象は録音の良さです。今から50年前とは思えないほど、音響バランスや奥行き感に優れた録音と感じました。
アンセルメの指揮も、徹底したバランスの良さを追求する事で、《シェラザード》などでベタベタの表現に陥ることを防いでいます。『ホヴァンシチナ』でもキレの良い表現でバレエの指揮に豊富な経験を持つアンセルメの力量が演奏を魅力的にしています。
『ルスランとリュドミラ』序曲は、流石にムラヴィンスキー指揮の演奏を聴いた身には生ぬるい印象となってしまいます。オーケストラの実力もここまで差があればやむを得ないでしょう。
だったん人の踊りと合唱も、美しく均整の取れた演奏ですが、今となってはオーケストラの非力さが耳につきます。

1960年代には圧倒的な人気を誇ったアンセルメとスイス・ロマンド管弦楽団、ロシア音楽とフランス音楽の魅力をリスナーに伝えた功績は大きかったと思います。当時のオーケストラの実力は残念ながら超一流とは言えませんが、アンセルメの統制のとれた指揮の下で魅力的な演奏を残してくれたことは事実ですし、英DECCAの優秀な録音によって50年後にも鑑賞に堪える遺産となったのはありがたい事です。

音楽の父と呼ばれるヨハン・セバスティアン・バッハは1685年3月21日(ユリウス暦、太陽暦では3月31日)に神聖ローマ帝国(当時)のアイゼナハに生まれました。
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この誕生日を記念して、全世界で生誕記念のイベントが開催されます。それが、「バッハ・イン・ザ・サブウェイズ」です。
始まりは5年前、1人のチェロ奏者がニューヨークの地下鉄構内でソロ演奏を行いました。通常の路上演奏との違いは「おひねり」を辞退して、代わりにバッハの誕生日を共に祝って欲しいとのメッセージを託した事です。
その後、賛同者が増えると共に開催地も増えて、今年日本でも初の開催となります。
西は広島県三原市、和歌山県の高野山、大阪市、京都市、そして東京都では表参道ヒルズと渋谷山手教会他でバッハの無料演奏会が開催されます。
私は表参道ヒルズでの運営を手伝いますので、この宣伝をしておきましょう。
表参道ヒルズでは3部構成で多くの音楽家が登場します。
第1部。
ヨーロッパで活躍しているフォルテピアノ奏者、丹野めぐみさんがイタリア協奏曲を演奏します。
第2部。
東京都交響楽団のトップ奏者を中心にしたアンサンブルでブランデンブルグ協奏曲第2番。
第3部。
ライプツィヒで開催されているバッハ国際コンクールに昨年優勝した岡本誠司さんのソロでシャコンヌ。更に奏者が加わり2つのヴァイオリンのための協奏曲。
岡本さんは山手教会では無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番全曲を演奏します。

3月21日はぜひバッハの名作を楽しんでください。