[南面]_(梵字・キャ)、積十一面觀世音菩薩
[西面]_(枠内で左指差し)、
すぐ (文字が埋められている)、
し(志)やくのく(久)わんぜおん、
(以下、文字が埋められている)
是より、半丁東
[南面]_(梵字・キャ)、積十一面觀世音菩薩
[西面]_(枠内で左指差し)、
すぐ (文字が埋められている)、
し(志)やくのく(久)わんぜおん、
(以下、文字が埋められている)
是より、半丁東
[西面・下部]_是より、半丁東 (文字が埋められている)
[北面]_明治四十参年六月、
現住権少僧正○門…代?、
發起人、○○○、田中?徳?三?郎?、西…之助、濵中?○吉?
(※文字を読みやすく画像を加工している)
[東面]_文字なし
「おふさ観音」の山門横に立てられている。
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ぼけ封じ霊場としても知られる「おふさ観音」(高野山真言宗別格本山 十無量山観音寺)の山門横に立てられている。
南面には十一面観音を表す梵字(キャ)と「積十一面觀世音菩薩」の名が大きく刻まれている。西面の「すぐ」と「是より半丁東」の文字が埋めて消されていることから、西の中街道の角あたりから移設されたものと思われる。
本尊の積十一面観世音菩薩は、癪(積)の病にご利益があるとされ「積(しゃく)の観音さん」 とも呼ばれる。おふさ観音を案内する道標は、八木町の延命院前、飛鳥川の橿原橋北詰、などにもある。
おふさ観音とともに大和ぼけ封じ霊場でもある安倍文殊院へは大和長寿道(阿部街道)で一直線に結ばれていて、古くからこの二つの寺を多くの人々が行き来したようだ。
大和長寿道周辺は藤原宮跡や磐余池(推定地)など見どころも多く、道筋にはいくつかの道標も残っている。散策するのなら長寿道は道幅が狭く車の交通量も多いので、少し南の道を集落や史跡を廻りながらジグザグと歩くほうがより安全でより楽しい行程になると思う。
道標好きのおすすめルートは、藤原宮跡→高所寺池の道標→天香山神社付近→古池→→御厨子観音付近→磐余池(推定地)→稚櫻神社付近を廻り、安倍文殊院へと向かうコースで、多くの道標を巡ることができる(道標マップ参照)。個人的に好きな風景は高所寺池の堤上から見る藤原宮跡と大和三山(参考記事:0538-橿原市高殿町の道標-1 (高所寺池北西角) )。 涼しい季節にぜひ。
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・各面の内容
[南面]_(梵字・キャ)、積十一面觀世音菩薩
[西面]_(枠内で左指差し)、
すぐ(←文字が埋められている)、
し(志)やくのく(久)わんぜおん、
(以下、文字が埋められている)
是より、半丁東
[北面]_明治四十参年六月、
現住権少僧正○門…代?、
發起人、○○○、田中?徳?三?郎?、西…之助、濵中?○吉?
[東面]_文字なし
建立年 : 1910年 (明治43年)
寸法 : [全体] 高202cm
[本体] 高185cm×幅30cm×厚24cm
[台石] 高17cm×幅75cm×奥55cm
おふさ観音山門横 (中街道・八木街道・岡道・阿部街道(長寿道))
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<2019/9/20 補筆>
<2020/7/16 補筆>
<2021/4/29 補筆>
<2022/1/27 西面写真入れ替え>
<2024/7/26 補筆>