記事をリニューアルしました。(2022/9/14) 



竜田越奈良(大坂)街道の関地蔵尊の基礎石のひとつが道標になっています。



正面(西面)には「日本四関其一 龍田関 地蔵尊 是より(里) なら五り」と刻まれています。



南西面になる右側面には「施主 高山 新助」と刻まれています。



裏側になる東面には文字はありません。



左側面になる北面にも文字はありません。



関地蔵尊と道標。約20m東の県道の分岐にも明治期の供養塔道標が立っています。



関地蔵の説明板。




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竜田越奈良(大坂)街道の関地蔵尊の基礎石のひとつが道標になっています。

関地蔵尊は元々、日本四関と呼ばれた奈良(大坂)街道の龍田の関にあったと言われ、大和川の水害や河川改修工事などで幾度となく移動されているようです。この一帯の街道跡も道路改修や河川改修などで消滅してしまっています。

道標には「日本四関其一 龍田関 地蔵尊 是より なら五り」と刻まれ、この地に龍田関と関地蔵尊があったことを表しており、龍田関から奈良への五里(約20km)の道のりを示しています。

関地蔵尊にはかつてもう一つの道標がありましたが、道路改修のために2008年に大正橋の北詰に移設されています。

またここから約20m東の県道の分岐にも「左 大阪堺道」「右 官幣大社 龍田神社道」と刻まれた明治期の墓石型の供養塔道標が立っていましたが、風化によって表面がボロボロになっていたため、2021年頃に新しいものに置き換えられました。その際に各面の文字の内容が随分変わってしまっています。また、再建日は明記されずに記銘年がそのままコピーされています。


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・各面の内容 

[西面]_日本四関其一、龍田関、地蔵尊、是より(里)、なら五り 
[南西面]_施主、高山、新助 
[北面]_文字なし 
[東面]_文字なし 


関地蔵尊 (竜田越奈良街道) 



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<2016/9/12 初投稿> 
<2018/9/28 補筆> 
<2021/5/7 補筆> 
<2022/9/14 リニューアル(写真更新・補筆)>