古い記事をリニューアルしました。(2024/6/7) 



[南面]_(火袋開口部)、愛宕山大権現 



[東面]_(丸穴)、右、多武峯、よし野、左、は(者)つ(川)せ、伊勢 
(「は(者)」「つ(川)」は変体仮名) 
根元部分に用途不明の深い穴が開いている。




[西面]_(丸穴)、すぐ(具)、大坂さ(左)かい(大坂堺) 
(「ぐ(具)」「さ(左)」は変体仮名) 




[北面]_(火袋開口部)、嘉永四辛亥年三月建之、井筒屋孫兵衛 



火袋と笠。



等彌神社(等弥神社)境内の愛宕社前にある。



東側から。



西側から。



等彌神社境内案内図。







元位置の札の辻(桜井市桜井)。本町通りと中央通りの商店街にアーケードがあった頃。(2012年撮影) 



現在の札の辻。南側から。



札の辻を東側から。


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等彌神社(等弥神社)境内の愛宕社前に立つ嘉永4年造立の簡略式常夜燈道標。自然石の台石に乗り、上部には本体を貫ぬく火袋と日窓、頭頂部に笠を持つ。

元位置は旧桜井町の中心部で、初瀬街道(伊勢街道)と多武峯街道、松山街道などの分岐点になる札の辻(桜井市本町通り)。大きく「愛宕山大権現」と刻む正面を北に向けて辻の南東角などに立っていたものと思われ、多武峯街道の多武峰・吉野方面、初瀬街道(伊勢街道)の初瀬・伊勢方面と大坂・堺方面を指示している。


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・各面の内容 

[南面]_(火袋開口部)、愛宕山大権現 
[西面]_(丸穴)、すぐ(具)、大坂さ(左)かい(大坂堺) 
[東面]_(丸穴)、右、多武峯、よし野、左、は(者)つ(川)せ、伊勢 
[北面]_(火袋開口部)、嘉永四辛亥年三月建之、井筒屋孫兵衛 
(「ぐ(具)」「さ(左)」「は(者)」「つ(川)」は変体仮名) 


建立年 : 1851年 (嘉永4年) 
寸法 : [全体] 高172cm 
           [竿部分] 高141cm×幅27cm×厚22cm 
           [笠部分] 高15cm×幅41cm×奥36cm 
           [台石] 高16cm×幅52cm×奥49cm 
           [火袋] 縦21cm×横16.5cm×奥22cm 
           [日窓] 直径7.5cm 


元位置 : 札の辻 (初瀬街道(伊勢街道)・多武峯街道・松山街道(忍坂街道))



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<2016/6/20 初投稿> 
<2019/10/3 補筆> 
<2024/5/15 補筆> 
<2024/6/7 リニューアル(写真更新・補筆)> 
<2024/6/10 札の辻の最新の写真を追加>