古い記事をリニューアルしました。(2024/4/19) 




坪井集落の北はずれにあるお堂内に石仏や庚申塔などとともに道標が安置されている。



[西面]_(上部に大師坐像)、
            (右側) 右、な(奈)ら、ヨリ、京、
            (中央) 四国八十八ヶ所、為惣法界菩提、
            (左側) 左、たつた(多)、法り(里)うじ 
(「な(奈)」「た(多)」「り(里)」は変体仮名) 



[北面]_右、岡寺、ヨリ、よしの、
            すぐ、みわ(三王)、ヨリ、は(者)つせ 
(「み(三)」「わ(王)」「は(者)」は変体仮名) 




[南面]_すぐ(久゙)、六道山、ヨリ、大坂、
            左、八木、ヨリ、たゑま(満) 
(「ぐ(久゙)」「ま(満)」は変体仮名) 



[東面]_文久三癸亥年、三月建之、施主、當村住、喜助 



大師坐像。




[天面]_東、西、南、北 



自然石の台石。






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坪井集落の北はずれにあるお堂内に石仏(元治元年・1864年)や庚申塔などとともに安置されている。お堂の右手には大神宮常夜燈(明治39年)がある。

四国巡礼の満願を記念して地元坪井村の施主によって建てられたものと思われ、各面に多くの案内先を刻むスケールの大きな道標となっている。

正面上部には大師坐像が半肉彫りされ、裏面には文久三年の銘と施主銘、天面に「東西南北」の文字が刻まれている。

元位置は不明だが案内の内容などから、ここから約200m南の銭川の常盤橋北詰あたりに南向きで立っていたものと推測している。

平成初期に他の石造物や太神宮常夜燈とともに、坪井集落内からこの地に移設集約されたようだ。元位置や正確な移設時期は現在確認中。


*   *   *   *   *   


・各面の内容 

[天面]_東、西、南、北 
[西面]_(上部に大師坐像)、
            (右側) 右、な(奈)ら、ヨリ、京、
            (中央) 四国八十八ヶ所、為惣法界菩提、
            (左側) 左、たつた(多)、法り(里)うじ 
[南面]_すぐ(久゙)、六道山、ヨリ、大坂、
            左、八木、ヨリ、たゑま(満) 
[北面]_右、岡寺、ヨリ、よしの、
            すぐ、みわ(三王)、ヨリ、は(者)つせ 
[東面]_文久三癸亥年、三月建之、
            施主、當村住、喜助 
(「な(奈)」「た(多)」「り(里)」「ぐ(久゙)」「ま(満)」「み(三)」「わ(王)」「は(者)」は変体仮名) 


建立年 : 1863年 (文久3年) 
寸法 : [本体] 高154cm×幅29.5cm×厚23.5cm 
          [台石] 高16cm×幅110cm×奥53cm 
          [仏像] 高27cm 



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<2015/6/30 初投稿> 
<2020/12/30 補筆> 
<2021/1/27 写真更新・補筆> 
<2024/4/18 補筆> 
<2024/4/19 リニューアル(写真更新・補筆)>