記事をリニューアルしました。(2023/6/2) 



近鉄二上山駅の南側に高さ12cmほどの道標の根本が残る。



[北面]_(上部欠損) 
            (右行)…道…(埋没)、
            (左行)…み(三)ち?…(埋没) 



[北面]_(上部欠損) 
            (右行)…道…(埋没)、
            (左行)…み(三)ち?…(埋没) 



[西面]_不明 
[南面]_不明 



[東面]_(上部欠損) …い…(埋没) 



北側から。



南側から。



東側から。









*   *   *   *   *   


近鉄二上山駅のすぐ南にある文政12年の道標。この場所は堺と大和(香芝市瓦口)を結んでいた堺街道と、當麻寺へ至る「山麓の當麻道」の分岐点のすぐ南に位置する。

現在は12cmほどの根本部分が残るだけだが元々は50cm以上あり、20年(?)ほど前までは折れた上部が石垣に立てかけられていた。

正面(北面)には「左 大峰山上… たゑま…」、左側面には「右 大坂さかい」、裏面には「文政十二年丑八月 十一本立 源蔵」と刻まれていたという(※かしばの道再発見~香芝の道標と近世主要街道)

現在、根本部分に「道…」と「み(三)ち…」のような文字が確認できるので、元は「左 大峰山上道 たゑまみち」と刻まれていたと思われる。また、左側面には「右 大坂さかい」の「い」の文字が確認できる。

畑地区には源蔵氏の建てた少なくとも3基の道標が現存している。


*   *   *   *   *   


・各面の内容 

[北面]_(上部欠損) 
            (右行)…道…(埋没)、
            (左行)…み(三)ち?…(埋没) 
            ※「左 大峰山上道 たゑまみち」か。
[東面]_(上部欠損) …い…(埋没) 
[他面]_不明 


以下、香芝市の資料より。 

[北面]_左、大峰山上○、たゑま○ 
[側面]_右、大坂さかい 
[南面]_文政十二年丑八月、十一本立、源蔵 


建立年 : 1829年 (文政12年) 
寸法 : 高12cm×幅20cm×厚14cm 

近鉄二上山駅南 (山麓の當麻道) 



●大きな地図で見る  


<2015/4/6 初投稿>
<2023/5/31 補筆> 
<2023/6/2 リニューアル(写真更新・補筆)>