結論から書きますが、無理😣でした。

単板ギターは出来るのでしょうが、一部でも合板が使われたギターは再生には向かない模様。
どこかのサイトで見ましたが、合板に使われる工業用接着剤は、耐用年数がおよそ10年ほどであるとの事で、そもそも再生云々の前に10年以上保つことが想定されていない?ようだ。

何でこんな事を書くかと言えば、先日落札したギターである。

名古屋スズキバイオリンのThrees W-200が異常に臭くて堪らなかったのである。






送料込で2千円だから、売主も厄介払いみたいな状態でネットに転がっていた。
それが先日、届いたのである。

ある程度の覚悟はしていたが、まあ、臭いまでは画面から伝わって来ないのである。
部屋に置いておくだけで部屋中が生ゴミ臭くて堪らん😭

本当ならやりたくないが、仕方ない。
庭に出て、水洗いしてやりましたよ。ええ。
その後、次亜塩素酸水で除菌したら、臭気は多少落ち着いた。
然し、荒療治は臭いだけでなく合板の接着剤まで流したようで、いろいろ取れました。

もう、なるようになれ!って具合で裏板を外して、ネックを外して、内側も雑巾がけと掃除機で細かな塵を掃除したさ。




ここまですると、知らなくて良い所まで分かっちゃう。
まず、ギターの塗装は、偉大だ。
使っている素材が合板なら尚更、ウレタン塗装は、必須だね。
なんかもう、合板とウレタン塗装は、どっちが主役かわからんくらいにウレタン塗装だけで保っていた。合板なんかペラッペラ😀
うっすーい板を3枚合わせにした、1mmも無い合板だから、ウレタン塗装が無ければペシャンコですよ。

あとね、ネックの結合部分。
ここはダブテイルと言って、組木のような接合部になっていた。
組木は、宮大工さんとかが神社を建てる時に、釘を使わずに木材を接合する技術らしいんだけど、凸と凹を作るのが難しい。ピッタリ一致しないと行けない訳だから、削りすぎなんて出来ないし、合うまで根気よく形を整えて行く作業が大変なんだって。

でもね


このギターのダブテイルは、ガバガバでした(爆)

ネック側は、マホガニーの一本棒から削り出しているのだと思うけど、凸部が一部欠けて、別の材で当て木されていた。(水洗いして取れた)
凹部に至っては、ガバガバな状態を補正するために薄い板を噛ましてあって、それで寸法の帳尻合わせてんのよ。

大らかな時代だったと言うか、、
下位品番だからなのかな?
かと言って、お高いギターを分解する勇気も財力も無いし、確かめようがない。

このギター、有難くブレーシングの研究に使わせてもらいます。