血痕
いつも、居るはずの場所に
彼は居なかった。
そして、代わりに茶色い痕が残った。
私は、その痕を消したくて
何度も拭いた。
何度も拭いたのに・・・
一旦は消えたように見えるのに
いつの間にか、痕がまた現れた。
そして、力で消すことを諦め、
通るたびに私は茶色の痕を眺めるようになった。
そして、自然と消えるのだろうと
その日を待つことにした。
居なくなってしまったはずが
もう少し一緒にいる時間が伸びたような気がした。
あ、まちがった。
結婚。
そして、内容は妄想に奪われた。まいっか。
