プロフェッショナル進化論 「個人シンクタンク」の時代が始まる (PHPビジネス新書)/田坂 広志

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田坂広志さんの本は、わかりやすい、先見の明があるという点で好きです。好きな方結構いらっしゃるのではないでしょうか。
内容はざっくり言いますと、Web2.0以降のプロフェッショナルはどう変わっていくか、私たち(ビジネスマン)はどうしていくべきか、田坂さんなりの考えがまとめられています。

blogを毎日書こう、という気を強くしたのはこの本のおかげです。blogに関すること、世に向けて何かしらのメッセージを発信するということについても本書でいい感じに触れられています。



以下引用+自分の意見です。


*自分の発言が、ただの自己顕示欲求を満たすだけになっていないか

著者は、自分のメッセージを発する時、「人類の文明が始まって数千年、この長い歴史の中で、本当に大切な知恵は、すでに、すべて語り尽くされている」と覚悟して言葉を語りかけるように心がけている。
それは、「著作」というものが、ときに「自己主張」と「自己顕示」の手段になってしまうことの怖さを感じるからであり、自分の意見のオリジナリティに「自意識過剰」になることの危うさを感じるからである。

→①賢い人にはすぐ、主張が真剣に語られているものか、自己顕示欲からきてるものかってバレてしまうので気をつけたいものです(笑)
②例えば「著作」が「悩み」だと仮定したとき、「自分の悩みくらい、有史以来たくさんの人も抱えてきた悩みで、どうにかなってきてるんだからどうにかなるだろう」くらい相対的に考えられるようになると思います。「モテない」のも「ヤセない」のもたくさんの人が悩んできたし、でもたくさんの人が結婚できてるので、どうにかなるでしょう、みたいな。
悩みを見せない人って、悩んでないんじゃなくて相対的に悩んでいて冷静だから悩んでいるように見えないような気がします。


*理論、知識、抽象的な話ではなく、具象性が圧倒的に高い話を!

ある人の「体験談」や「エピソード」を聞いたとき、また、含蓄深い「物語」や「寓話」を聞いたとき、ふと、自分自身の過去の経験や体験が、その体験談やエピソード、物語や寓話と「共鳴」を起こし、そこに眠っていた「知恵」に気がつくときがある。
これが「気づき」と呼ばれる瞬間である。
すなわち、我々は、「知恵」を直接言葉で伝えることはできないが、「体験談」や「エピソード」、「物語」を通じて、相手が、自身の過去の経験や体験の中に眠っている「知恵」に気づくことを、助けることはできるのである。
しかし、このことは、恐ろしいことも意味している、
「経験の浅い人間」や「体験の無い人間」は、どれほど、含蓄のある体験談やエピソード、物語や寓話を聞いても、「知恵」を掴めないのである。仮に「何かを掴んだ」と思っても、その多くは「知恵」として掴むべきものを、単なる「知識」として理解しているに過ぎない。

いやむしろ、問題はもっと恐ろしい。
「経験の浅い人間」や「体験の無い人間」は、含蓄のある体験談やエピソードを聞いても、それと共鳴するべき豊かな体験を持たないがゆえに、その体験やエピソードを、ただ頭で理解し、「何だ、それだけのことか」「当たり前の話ではないか」「何も学ぶことのない話だ」といった反応をすることが多い。

→長いけど、いいこと言ってるのでそのままのっけました。
ビジネスマン向けの本だけど、教師の立場としてこのあたりは意識して教育にあたりたい。