「レッスンに来たがらず休みがち…」
「先生の話を聞かない…」
「じっとしてない…」
いわゆる、ピアノ教室からしたら「扱いにくい子」達が、うちの教室に相次いで入会してくれた時期がありました。
今の教室の子達の現状。
その子が来たがらないという理由で休む子、ゼロ。とにかくみんな休まない。やめない。
レッスン日が遠足だろうと、暑い暑い日だろうと本当に休まず来てくれています…
全く練習しない子もほぼゼロ。
話を聞かない子もいません。
「できない」には理由がある、と思っています。
「できない」「わからない」となったとき、一度レッスンを止め
その子と向き合って腹を割ってとことん話し合います。
掘り下げてみると、いくつかの理由のパターンがあります。
そのパターンを突き止めた上で、
じゃあ、練習が嫌いと感じる理由は?
やる気になれないのはなぜだろう?
だったら、いつ、どうすれば練習できるかな?
を、具体的に話し合い、次の行動へ落とし込めるよう具体策を練ります。
練習はなぜしないといけないか?を本人が納得するまで話し合います。本人の納得なくして良い練習はできないので…
時にはおうちでの練習サポートグッズを一緒に作ったり、家に帰ってからどうすればいいかまでを本人とおうちの方も含め作戦を練ります。
レッスンは丸々一回、二回潰れます。
だけど、この子の人生で考えると、自分の現実問題を掘り下げ乗り越える経験として、この周り道も大切な必要な道と考えます。
「話が聞けない」場合。
私達の側が、聞けるような環境と言葉がけの工夫をしているか?
子ども達が「聞いてくれてる」気になっていないか?
振り返るきっかけになっています。
聞かない、のではなく「聞きたくても聞けない」のかもしれない。
これも本当によく言われることですが、
困った子、とされる子は、
先生が困る子ではなくて「困っている子」なわけで…
「相手によってちゃんと伝わる仕方で伝える」ことの大切さを私に教えてくれたのは、発達障害のある子達です。
私が「伝わってるだろう」という思い込みが、全然思い違いだった…
私が感じてるように相手も感じてる
私が見えてるように相手に見えている、
というわけではない
という大切な視点を彼らに教えてもらい、鍛えてもらいました。
できないのはなぜか。
だったらできるやり方を探す、考える。
その生徒さんに必要な手立てをする。
うまくいったりいかなかったり、子ども達と日々試行錯誤ですが、
《寄り添う》《共に育つ》ということってそういうことなんだ、と感じる毎日です。
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なないろピアノスタジオ
石橋 ふみよ
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