広島・安芸高田
幼児さん~シニアの方・発達障害児さんのためのピアノ教室《LaLa Piano》です^^
先週金曜と今週火曜の発達障害児さんのあおぞらクラスは、
OくんとMくんのレッスンでした。
*
まず、Oくん。
通い始められて、早いもので1年半。
初めてお会いした時は小学校入学前で、もっと小さかった彼…
最初1年位は、ピアノの前に座ってもすぐ他のことに興味が向き、立って教室内を動き回る…気が向かないとぐずる…という感じで、ほとんどレッスンらしいレッスンもできない事も多くて。
発語がまだ無いので、コミュニケーションはOくんの表情や身振りで推しはかるしかなく、最初は私も慣れなくて、Oくんが何を求めてくれてるのかわかってあげられず、悶々と悩む事も多く…
でも、お母さんから、私達が話しかける言葉はわかってくれている、とお聞きしたので、
とにかく話しかけいろいろ働きかけては、表情や反応を見ながら一喜一憂する日々…
悩みながらも、先輩の先生方のアドバイスから、とにかく今はOくんに《ピアノ楽しい》と感じてもらい、お互いを知り合い、仲良くなれる事を第一にしよう…と気持ちを切り替える事ができ、
お母さんと一緒に気長にOくんの成長を待ちながら、のんび~りとしたレッスンをしてきました。
そして、最近。
小学2年生になり、体の成長と共に、少しずつピアノの前に座れる時間が増えてきて。
Oくんも私に懐いてくれ、教室へはいつも元気いっぱい飛び込んできてくれるようになって。
気がついたら、私もOくんの表情や身振りで、何を言いたいか、だいたい理解できるようになっていました。
あおぞらレッスンでは、まず始める前、必ずどの子もピアノで礼の合図、じゃ~ん、じゃ~ん、じゃ~ん(C,G7,Cで)をするようにしてるのですが、
最近のOくんは私に《ピアノに早く座って礼の合図をして!》と、一生懸命ジェスチャーで教えてくれるように。
今回もせかされ、一緒に礼を^^
最初に、Oくんの好きな、いつもの“ピアノでおはなし”から。
あるコードを弾きながら『わー!びっくり!』と言い、びっくりした様子をみんなでする、というものですが
それがとても楽しかったみたいで、Oくんがレッスンの中で一番最初に覚えてくれたのがこれ。
気が向いた時には、あ!と言いながら私と一緒にピアノをじゃん!と鳴らしたり、低音部を弾きながらプンプン怒った顔を一緒にしたり。
でも、気が向かないとのってくれない事も も今までは多かったのです。
が…、今回はなんだかとても落ち着いてピアノに座ってる。
礼をすると、レッスンが始まるんだ、ということをしっかり理解してるようです。
そして…手をお膝に置いて、私の言葉を待ってるのがわかりました。
試しに、隣に座り、話しかけてみました。
私『Oくん、びっくりの音、弾いて~』
Oくん『(お、始まったぞ!)
あ!(@o@)(と言いながら、一人で、じゃん!と弾く)』
私『できたね!じゃあ、今度は怒った音~』
Oくん『んあ~!( `ω´)(顔をしかめ、低音部を弾く)』
私『すごいね!じゃあ、今度はニコニコの音~』
Oくん『はぁ~♪(*^^*) (顔をニコ~っとさせながら高音部を弾く)』
この間、口での指示だけで、私はピアノを触っていません。
こんなことは、初めて。
試しに同じことをもう一度言ってみると…ちゃんと、表情や声を付けながら、やはり弾いてくれます。
レッスン形式、というか、こんな風に私の指示をOくんが自立した形で弾く、という事を、こんなに長い時間できたのは初めてです。
そして、自分なりにピアノを、まるで何かの曲のように、リズムを付け思うがままに弾き始めて。
…すごい!!
お母さんと、大感動。
楽しそう!
一人で弾くのに飽きてきた頃、これまでもやってきた、私のピアノの曲に合わせてリズムを合わせてじゃん、じゃん!と弾くのを。3曲くらい。
『ドドドの歌』に合わせ鍵盤を弾くのも、ドとレとミまでできました。
ちょっとゴソゴソしてきたので、気分を変えるために、彼の好きな、音符カード。
今回は、ド~ソまでできました。
彼もとても得意そう。
最後は、ちゃんとご挨拶に合わせて礼をして、レッスンを終えました。
成長をしみじみと感じた、嬉しいレッスンでした。