皆さん、こんばんは。

今回は関西の国際系学校の一つである関西学院千里国際について書いていこうと思います。

本日6月8日(土)に2024年の第1回キャンパスツアーが行われました。

 

 

関西学院千里国際はその名の通り関西学院の附属校の一つです。

近年は国際化の影響や帰国子女の受け入れを前提とした千里国際の独特な教育システム、そして何より一度でも受験生が訪れるとその心を鷲掴みにする学校の雰囲気のおかげで着実に人気を集めています。

2024年度入試では前年に比べ出願者数で14名、受験者数で16名も増加しています。

また実質倍率も1.85倍と前年の1.68倍に比べて高くなりました。

 

ただし入試制度が他の学校とは異なっているため、大手塾をはじめ個別指導などの進路相談などでは第一志望として絶対に勧められない(正確には志望校の変更を強く勧められます)珍しい学校です(笑)

毎年のことですが、関西学院千里国際に関しては受験対策の仕方」に大いに困ってその指導を依頼されます。

特に最近は国際生の指導も含めると毎年3〜6人ほど指導していて、そのほとんどを合格させているので、気がつけばこの数年で私の中学受験合格者数No.1の学校になっていました。

 

 

学校についてあまりご存知ない方もいるでしょうから、簡単な学校の説明を少しだけしておきます。

学校は大阪府箕面市にあり、阪急千里線の北千里駅から徒歩かバス、もしくは北大阪急行の千里中央駅からバスで通うことになります。

 

 

学校の設立は新しく1991年4月に大阪国際文化中学校・高等学校としてスタートします。

1999年に千里国際学園中等部・高等部へと改称

2005年に関西学院大学と協定校推薦を締結

2010年4月に関西学院千里国際中等部・高等部(SIS)となります(関西学院大学との法人合併)

[関西学院事典(増補改訂版)参照]

 

 

私が千里国際の受験生(女の子)を初めて頼まれたのは2003年の秋でした。主に算数の指導を依頼されたのですが、正直千里国際という学校について全く知りませんでした。(もちろん指導前にその話はしています)そのためその受験生のお母さんに情報収集の協力をして頂きましたが、千里国際に関して信用性のある情報は全然ありませんでした。その当時の私の感覚では、千里国際は「北摂エリアという限られた地域の方にしか知られていないマイナーな学校」というものでした。

指導を開始してまず何よりも私が驚いたのは合格最低点が非公表であったことです!これではどの程度の点数を受験生に取ってもらう必要があるのか判断出来ません。さらに困惑させられたのが、実際に合格をした在校生数人やその保護者から合格点について聞いた話の内容が人によって違いすぎていたことです。千里国際のペーパーテストは算数と国語の2教科で、当時の問題レベルは今よりも低かったのですが、算数に関しては少し独特な問題の出題がありました。

例えば、2001年の最後の問題

 

他にも2002年では

 

 

のように今の関西学院千里国際の入試問題で問われても、答えにくい問題が毎年あったのです。

今では「ペーパーテストで必要な点数帯」や「学校が求めている資質」など合格するのに重要なポイントが分かっているので指導には困らないのですが、当時は指導する際の教え込む深さ(問題を解くのに必要な理解度)は最後まで手探り状態でした。

このような状態であったのですが、その受験生は見事に合格してくれました。

 

その後、本格的に学校内部についても詳しく知ることになったのは、2008年度に受け持った千里国際志望の受験生の女の子を合格させてからです。ちょうどこの受験生の指導をしていた時に個別面談を通じて千里国際の入試における面接の重要性(目的や役割)についてもはっきりと知りました。

その女の子を合格させた後、8年生(中学2年生)になったタイミングで再び指導をお願いされることになりました。

 

 

最近少しブログが長くなっているような気がするので、この辺までを(前編)にしたいと思います。

ここまで読んで頂きありがとうございました。