2019/1/30付 日本経済新聞から
『「売らぬ投資」に存在感
長期志向のESGに脚光』の記事より。
最近の方向感の定まらない株式市場でも、
資金流入が続くファンドに
ESGファンドがあります。
ESGとは環境、社会、統治といった
社会的な観点で投資対象を選ぶ
テーマ型の投資スタイルです。
実際の運用を行っている機関投資家は
海外投資家が多いのですが、
意外にも日本株の組入れが大きいようです
中には10%超を日本企業が占める
ファンドもあるとされています。
以前より、エコ関連企業など同じような
今が旬のテーマ型ファンドは
生まれては消え、生まれては消えを
繰り返してきましたが、
やはり耳目を集める関連トピックが旬を
過ぎると運用成績が悪化し、投資家へリターンを
お返し出来なくなることが原因ではないかと思います。
ESGの観点からの投資が必ずしも運用成果の向上につながるか
については意見が分かれると記事にもありますが、
少なくとも
①長い時間をかけて社会的課題を解決する
②ESG投資を通じて企業を応援する
という投資マインドから、
市場が不透明な環境でも簡単には保有銘柄を
売却せず長期志向の投資スタイルとなり、
それが結果的に運用成績につながっている
という考察は、「長期投資こそリターン源泉」
の基本セオリーだと感じました。
最近の市場で、時々大きな変動をもたらす
ロボット・AI・プログラムによる短期売買とは
ある意味において対局に位置する
「血が通った」立派な投資スタイルです。