蒜山へ行くとそのまま松江や宍道湖・出雲へと日本海側を旅することが多いのですが、今回は反対の新見方面へ向かいます。
新見からさらに南に、現在は高梁市、旧成羽町の吹屋という場所があります。
これまでも各地の街並みを見てきましたが、ここにも素敵な街並みがあります。
吹屋の街並みを特徴づけるのは
ベンガラ色に統一された町屋が並ぶ姿。
赤茶色いうんでしょうか?
ベンガラとは土中の酸化第二鉄を主成分とする顔料の一種で、銅鉱脈の近くで産出するのものだそう。吹屋ももちろん銅山で栄えた土地でした。
今は往年の賑やかさはなく、観光客もまばらですが
街道にベンガラ染の工房があったり
当時からの技は伝承されています。
街から山を少し登ったところにある旧吹屋小学校。
10年以上前に閉校になっていますが、今にも子どもたちが校庭で遊ぶ声が聞こえてきそう。
これは風や気温や湿度を観測するやつですよね。昔から使ってきた貴重なものでしょう。
再び街に下ります。
高梁に向かう最終バスを待つ人と地元の人が話してた。
バスが出ると一斉に店じまい。人の姿が消えた。
静かなぶん色んなものが目に留まるようになる。
そして秋がぐんと深まったような気がした。