さて、時間を少し巻き戻して田舎者の東京見物の始まりです。
16時前の特急を予約している東武浅草駅がゴールというほかは何も考えていません。
宿をとった新木場から浅草までは鉄道路線が複雑に走っていて、外の者にはどう乗り換えればいいのかよくわかりません。
調べていると海沿いに電車で行ったお台場から浅草まで船が出ているようです。
これなら乗り換え回数も少ないしお台場なら私でも名前は聞いたことがあります。
新木場からりんかい線という電車で数分で着きました。
ほうほう。あれがテレビで見るフジテレビの本社ですな。
まあ私はほとんどドラマを見ないので特に感動することもなく、東京見物の記念に見に来ましたよというぐらいで、海側に足を向けました。
大阪のベイエリアと同じように商業施設と大きな会社のオフィスが並んでおりますな。
そして大きなホテルとですね…
若いころならこの洗練された光景も楽しかったけれど、この年齢になっては反対に味気ないというか見飽きた感があるというか…
東京湾の内側に目をやるとレインボーブリッジ。
橋という構造物が結構好きだからこちらの景色の方がいいね。
妻が明石海峡大橋の近くに住んでいたので橋としてはもっと大きなものを見ていますが、大都会の高層ビル群を背景にしたこの橋もまた美しいです。
下りていくと砂浜と松林が造られていました。少しでも自然に近いのを残そうという東京の人の気持ちでしょうね。
機能的で便利で若い人が遊びに来るにはいいのでしょうが、外から東京に来てわざわざ立ち寄るような場所ではないな。そう思いました。
戸井十月さんがホテルとカジノとヨットハーバーばかりのモナコの光景を見てこう言ったときの気持ちと同じかな。
「つぎ、行きましょう…」