The Style Council - Walls Come Tumbling Down!

 

1985年にリリースされたこの曲のPVは、社会主義体制に異を唱える労働組合「連帯」が、政治の民主化を求めて活動していた時期のポーランドのワルシャワで撮影されたようです。

ポールウェラーがワルシャワの民衆に向けて、旧約聖書に登場する「エリコ(ジェリコ)の城壁」を引用し、エリコ(ジェリコ)の周壁(城壁)のごとく、堅強そうな政治体制も、団結して戦えば壁だって崩すことができるんだとアジテーションしているかのようなPVになっていて、お洒落な感じのスタイルカウンシルですが、この曲の内容は団結とか階級闘争など、かなり硬派な感じです。

 

ポーランドは、後に「連帯」の団結力にて東欧諸国の中で最初に民主化を達成。そして、ポーランドの民主化とハンガリーの改革が進み、東欧の社会主義国が民主化の動きに混乱が続いていた最中の1989年11月9日、ベルリンの壁が崩壊。東ドイツは西ドイツに吸収される形でドイツが統一されて東欧革命を象徴する事件となり、ニュース映像では、ベルリンの壁をハンマーで市民が叩き潰すシーンが印象的でした。

 

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