蝉の鳴き声と、暑いだけの空間。
それ以外なんの物音も、人の声もない。
気が遠くなるような感覚になるのが夏。
夏休みは心待ちにしている期間。でもそれは昔のこと
今はそのときの楽しかった感覚だけが残っていて、
空間はない。
昼寝なんてしたもんであれば、
夢の中で過去の空間に引き戻されるけど、
両親を呼んでも探してもどこにも誰もいない。
一瞬、「あれ。いるんじゃないの」という期待を感じる。
「死んだのは現実じゃなかったじゃないの」と。
でも夢。夕方の変な時間に目が覚めて、
「何をしているんだ、私は」と、
期待を裏切られ大きな悲しみを感じることになる。
ここ数年はこんな感じ。