駅周辺の居酒屋さんで友人と食事をする。


ある隣の席では、サラリーマンやOLさんが
会社の話題で盛り上がってたりする。

同僚同士?らしき席では
上司の愚痴を吐き出したり…
会社の未来の展望を語ったり…
趣味の話に花が咲き

上司と部下同士?らしき席では
部下の悩み相談を聞いてあげる上司…
俺の若い頃は論を気持ち良く披露する上司…

みんな明日からまた頑張ろう!って
顔に書いてあったりしてさ。

他にも世界情勢や日本の未来について
熱く語り合う人達や

ひたすらにワイワイ盛り上がる人達

色んな人達が同じ空間で過ごしてる。


そんな中でも

かなりの確率でパチの話題で
持ちきりな席がひとつはある。

別に聞き耳立てているわけでもなく
自然と聞こえてくるんだけども。

俺だけだろうか?
やっぱり大体いるんだよ。

普通の人なら…気にもとめないだろう話題
なんだけどさ、
「設定」とか「高確」とかの
キーワードが聞こえてこようものなら

やっぱり今でも

モロに耳が反応してしまうんだよなぁ。

身体に染み付いた習性習慣ってのは
なかなか抜けてはくれないもので…。


んでね


こうして冷静になって側から聞いてみると
パチの話題ってさ…

なんか聞いてて、オチが見えるというか…

思い返すと毎回同じ話してるんだよなぁ…。

基本的に基盤の中に組み込まれている
演出やスペックのそれ以上でも以下でもなく
遊技台の中にだけ存在する

「範囲に限定された体験」の話を延々してる。

勝った負けたの金額差や
大当りに至るまでの過程の違いがあれど

結局は

勝ちや負けを行き来して
激アツの演出を経由して
最終的にいくらの収支になったか。

あとは…誰かにカマ掘られたとか
あれは絶対設定〇だった〜とか

そんなテンプレの範囲じゃないかなぁ。


そんな話を、目を輝かせてしてるんだよ。

凄く楽しそうに。


闘神演舞が〜

加持が出て〜

絶頂対決から〜

ベル6出てさ〜

3回もハズレ出てさ〜


打たない人からしたら、
何の事かわからない単語を並べて…


本当に側から見てると…まるで

マックでゲームの話で盛り上がる小学生

という例えがしっくりくる。


小学生がどうとか言っている訳じゃなくて

大の大人同士達が、小学生レベルの対話を
楽しめているという事に違和感を感じる。


悪い事じゃないよ。違和感なだけ。
全力で趣味に遊びに没頭する。

遊びじゃなく真剣に仕事としてやってる
のかもね。

ただ、その言葉ひとつひとつに

社会での経験や人間関係や
物事の捉え方や視点を含め
見た目に見合う人生経験の重みを

感じない事がほとんどなんだ。


毎日パチ屋の中で

パチをしながら過ごしていると…。
いつしか生活の中の思い出が
パチ屋の中だけの出来事で埋め尽くされる。


そりゃあ、何かあった時に出てくる話題も

そこに限られてくるのかもね。


若さは魅力の一つでもあるのは確か。


若い事は良いことなんだけど

知識や経験値までが
いつまでも若いままじゃマズイのかもな。


肉体は精神年齢を待っちゃくれない。

肉体が若さを無くした時に
「魅力」を決めるのは、

その人がどのような人生を歩んできたか?

だと思うから。


うーん。俺も…

仕事とはいえ遊技台の話するのも

ちょっと控えるか…。なんて事を考えつつ


「おーい!ちょっと聞いてんのー??」

とツッコミが来る前に

友人との会話に意識を戻すのであった。



今日一日を人間らしく。