19日、20日と大学病院へ行ってきた。

書き出せば切りがないのだけれど、昨年の大晦日から続いてきた一連のドタバタが火曜日でいちおうの収束を迎え、それと並行しながら、内容的には無関係コースが昨日フィニッシュしたところである。

結論は「大腸憩室（けいしつ）がみられるものの（症状はないので）治療の必要はなく、70歳の大腸にしてはきれいなもんです」とのこと。

だが、Ａ４サイズのコピー用紙にモコモコ大腸の模式図を描きながらケーシツの説明を始めた先生の横に置かれたスクリーンに映る複数の画像のひとつに私の目は吸い寄せられた。

ピンク色の大腸の内壁の途中に、グレーのできもののようなものが突き出ているのだ。先生の話によれば、“ケーシツ” なるものは大腸壁の外側にできるものでは？　私が説明を聞き違えたのか？　私はおそるおそる訊ねた。「あのう、先生、そこに写っているデキモノみたいなものは何なんでしょうか？　ポリープとか？」

スクリーンに向き直った先生は少し微笑みながら答えてくれた。「ああ、これは便の残りが壁のくぼみのところにはまってしまったものですよ」

（@@；

あんな激流の中を……小さなくぼみの中にひたすら身を潜めてとてつもない天変地異をなんとかやり過ごし、ひとりポツンと生き残った……その姿を見て、私はなにか愛しさのようなものを感じたのだった。私がこの記事を書いている今も大腸のそこにそれは鎮座しているのだ。

※

診察を終えてから、私は病院内のコンビニに隣接したロビーで遅いランチをとった。今回こそはパスタ以外のものを……と思いながら、結局はギリギリ1000円以内でこんな結果となってしまった。　

食後、あのベンにはもう仲間ができているのかなとふと思った。（^^；

わが愛しのベン