“銀河帝国” の発掘 | DVD放浪記

“銀河帝国” の発掘

段ボール箱をあれこれひっくり返しているうちに、創元推理文庫から刊行された、アイザック・アシモフの『銀河帝国の興亡』三部作を発掘した! 数年前に神保町の澤口書店で購入したものである。
 
 
 
 
 
 

 
アマゾンのレビューを見るかぎり、この厚木淳訳に対する評価が高いようだが、この第1巻に寄せられた石川喬司の解説の後ろには、次のような簡単な一文が添えられている。手もとにあるのは1970年12月25日9版だが、1968年の初版にこれはなかった。
 
訳者付記
 
本書の一部から四部までは、訳出に際して、「SFマガジン」に掲載された中上守氏の翻訳を参照させていただきました。余白を借りてお礼申し上げます。
 
ちなみに、第1巻は5部から成り立っている。(^^; 実は、この『銀河帝国の興亡』第1巻が刊行されたとき、「SFマガジン」の巻頭言ページだったかで、編集長の福島正実が、たしか、読点を打つ箇所まで一致している部分があるのはいかがなものかと批判していたことを思い出す。
 
私は、第1巻は高校生時代に中上守訳の『銀河帝国衰亡史ーファウンデーション創設』(ハヤカワ・SF・シリーズ)で読み、その後ハヤカワからは続刊が出なかったので、第2巻は厚木淳訳で読み継いでいったわけだが、特に違和感なく読み進めていくことができたものだった。その点、新訳には若干の懸念もあるので、まずは通して厚木訳を読みかえしてみようと思う。
 
が、ものの順序として、やはり先人に敬意を表して中上訳を先に読んでおくべきだろう。ということで、私はさらに衰亡史発掘に努めなくてはならないのだ……(^^;
 
 

 

銀河帝国衰亡史―ファウンデーション創設 (1968年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)