アシモフの250円キンドル本
TVドラマの話を書きたいのだが、物事にはタイミングというものがあるので、今日はこちらを……。もしかすると、「Kindle で読んどる」ネタとすべきかもしれないのだが、ま、アシモフがらみなので、今回は「IAとその周辺」にひもづけておくことにする。
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アイザック・アシモフの Extraterrestrial Civilization のキンドル本が、(たぶん昨日から)250円で売り出されている。
このキンドル本の価格は、しばらくの間 2000円で掲示されていたのだが、最近になって、1000円に変更され、それがすぐに2000円に付け替えられ、以後、2000円と1000円との間を行ったり来たりしていた。それが、ここにきていきなり250円というのには私も驚いてしまった。 (@@;
万が一にも、250円が2500円の付け間違いである可能性もあるやもしれず、興味のある方はお早めにポチってください。ただし、アシモフのノンフィクション大好き人間の私がいうのもなんだけれど、内容的には微妙なもので、万人におすすめできるわけではないので、その点重々ご注意いただきたい。
なにしろ、1979年に刊行された本である。原著刊行後40年間にわたる太陽系探査で得られた知見、惑星科学の進展などとは無縁の本となっている。もちろん、系外惑星とかスーパーアース、木星のグランド・タック仮説(理論?)などへの言及など望むべくもないわけだ。そのあたりを勘違いすると、失望落胆白髪三千丈アルヨの憂き目を見ることになるだろう。
ただ、私自身は少し違った見方をしている。
アシモフがあるテーマで一般人向けの科学解説書を執筆する際、必要となる前提知識を得るために他の本を参照する必要のないよう、その1冊のなかですべてを説明し尽くすアプローチを取ることが多い。富士山に登るのに、五合目から始めるのではなく、いわば海抜ゼロメートルから始めるわけだ。その典型例は、アシモフにとって(一般書部門での)初のベストセラーとなった、ブラック・ホールの解説書『収縮する宇宙』(森本 雅樹・出口 修至 共訳)だろう。
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収縮する宇宙―ブラックホールの謎 (1978年)
1,188円
Amazon |
そんなことはとっくに分かってるから早く本題に入ってくれといらつく人も多いだろうが、こうしたアシモフ流のアプローチ法もあっていいはずだと私は思う。
Extraterrestrial Civilization の場合も、そうした観点から、アシモフのお手並みを拝見する楽しみがあるのだといっておこう。信じる信じないはあなた次第だ。サンプルをダウンロードしてご判断いただきたい。
追記
たった今(2019年7月12日午後9時現在)見たところ、このキンドル本のランキングが以下のように表示されていた。(^^;
Amazon 売れ筋ランキング:
その後(2019年7月15日午後8時現在)、価格は 1100円に戻っている!