夏休みと子ども時代の終わり

夏休みが終わった。

シーズン最後に読んだのは、山中恒の『ぼくがぼくであること』。小学校六年生の平田秀一を主人公にした物語だ。この夏、何人の小学生がこの本と出会えたことだろう。また、何人の大人がこの本を、そしてラストの秀一の独白を読み返したことだろうか。
◆夏休み到来

ぼくがぼくであること (角川文庫緑 417-1)/角川グループパブリッシング