私は出所してから今現在でも、刑務所の中で内定した会社で働いています。
どこの刑務所でもそうだとは思いますが、就職についてはかなり力を入れているようで、私のいた所はハローワークからの常駐職員さんがいて、その方から紹介いただきました。
どの受刑者の方も、おそらく頻繁に刑務作業を中断して1時間ほどの面談があったと思います。
私が言うことではありませんが、法の下で裁いて刑を受けさせた以上は、その後のことも、最後までサポートをする、というのが根底にあるようで、協力雇用主の会社には、雇うと、半年くらいの間、国から助成金が受け取れるそうです。詳しくはわかりませんが…
その協力雇用主としてハローワークに届け出ている会社はかなりあるようで、建築、運送系、あとは大手のホテル等もありました。
出てから見つける場合、ハローワークに直接行っても、表にはでていない求人なので、刑務所を出所した、と言う書類等が必要のようです。
もちろん、元々いた会社で働き直す、と言う人も大半いました。
私が今働いている所は幸いにして、私が前科者というのを社員全員が知っています。
当初は知られるのは嫌だなと思いましたが、お陰様で何も隠すことはないし、むしろ話のネタになっているので、とても居心地が良いです。
私が出所したのは今年2月の暮頃でした。
コロナがちょうど流行り始めて、マスクが売り切れかそうでないかくらいの時で、出所したら歩いている人がみんなマスクをしていました。そんな頃に仕事があって、本当よかったと、感謝しきれません。…
私は刑務所暮らしをちょうど2年くらいしたのですが、未だに抜けきれていないのか、早飯がやめられず、ゆっくりご飯を食べられなくなりました。おそらく5分くらいで食べ終わり、牛丼屋にいっても特盛を3分くらいで食べてしまいます。
久しぶりに母親とご飯を食べに行ったら、なんでそんなに早いのかと、怒られたくらいです。
なにせ、所内では食事中は会話禁止の上、早くたべて、みんなで食器を洗った後、食器回収をしなければならないからです。これを「カラ下げ」と言っていました。
刑務所の中で楽しいのは食事と祝日に出るスナック菓子。
そして、シャバ(刑務所の外)からの手紙です。
シャバなら、携帯があるし、わからない漢字は調べればわかりますが、所内では皆、国語辞典を持っていました。普段使わないので、探し出すのも一苦労。そして文字を書くことも普段しないので、字も綺麗に書けない…部屋に居る間は手紙を書くか本を読むくらいでした。
私の隣にいた同僚は、ずーっと奥さんからの手紙を毎日待ち続けていました。
そして私を頼っていてくれて、書く手紙を毎回見直しを手伝っていましたが、見るといつも2行でした。
もうちょっと書いたら?というと、手紙を書いたことがないと言い、LINEのような内容を書くことがマイルールだとか言って、大笑いしてたら刑務官に怒鳴られたことがありました。
やることが限られているので、ノートに文字を書く練習をしたり、縦書きで手紙を書いてみたり…
普段絶対できないことが、できたりするのが刑務所でした。
でも絶対戻りたくない!