私は、刑務所在監中に内定した会社を、5月半ばでやめました。再犯する人の半分以上の人が無職と言われているみたいですが、今現在は、完全に1人で仕事をしていて、先日税務署に開業届も提出して、毎日恋人と共に、幸せに暮らしています。


私は昔から、集団行動とか世間の当たり前とか、あーしなさいこーしなさいがどうしても好きになれません。というか今回、出所して改めて、人並みに就職したり、社会貢献だとか、みんなができて当たり前の事は、自分にはできないなと思いました。


去年の8月、私は新型コロナになり、会社を3週間程休みました。退職するときの話し合いの場では、「あの時コロナになってから、全てが狂ったんだろう」と常務の方に言われました。後遺症はないものの、その後も何度か体調を崩しては休みました。

ただこれ以上、何かのせいにしたくなかったので、「もう仕事は辞めます」の一点貼りで辞めました。


私はもともと、他人を受け入れることができません。というか許せません。間違いは間違いです。合わない人は放っておけばいい、無視すれば良い…。と。刑務所の中でもそのままで居たので、自分で言うのも難ですが、嫌われている人には、とことん睨まれていました。

だけど、今年34歳になって仕事を辞めて、1人で仕事してる今、そんな訳の分からない意地とか見栄に、なんの意味もないことにやっと気がつきました。

言い訳していても自分の為にはならず、辞めた会社も自分のためにあったはずなのに、なんだか寂しくなりました。

だから今はものすごく暖かい心で、ありがとうございましたと伝えたいです。