ガラス球をくるりと回して
黄緑色の風を閉じ込めた
小さな気泡のひとつひとつまで
木洩れ日の歌がひそんでいるから
手のひらにのせて空を透かして
笑うように泣いたんだ
ガラス球をくるりと回して
黄緑色の風を閉じ込めた
小さな気泡のひとつひとつまで
木洩れ日の歌がひそんでいるから
手のひらにのせて空を透かして
笑うように泣いたんだ
思い返せば
眉根を寄せて放つ言葉も
例えるなら
雨上がりの日だまり
いつの間にかそこにある
穏やかな光に包まれたいから
僕は弱さを隠す
君がすべてを
見透かしていたとしても
薄っぺらな笑顔を
いくつ振り撒いたら
本当の強さを持てるかな
苦笑いでもいい
君が笑ってくれるなら
どんな馬鹿なことだって出来る
肩越しに見た夕焼けは
かけがえのないもの
オレンジ色に染まった君は
世界中の何よりも綺麗
星を閉じ込めた瞳で
少年のような夢を語るから
僕の言葉は夜風に溶ける
届かなくていい
こんなにも濁った胸の内は
弱音だらけの心を
いくつ噛み潰せば
勝ち上がって行けるかな
今宵は満月
少し滲んでいるけれど
どうか振り向かないでいて
泣き顔に笑顔を貼り付けて
それでも強がる弱い僕を
眉間に皺寄せて
最後には必ず
苦笑いで許してくれるから
傷だらけの身体を
きつく抱きしめたら
今日を強く歩いてゆける?
悲しみを散らす桜の下でも
悔しさを湛えた夏の海でも
壊れそうに溢れた心を
大きな掌で包み込んで
太陽みたいだなんて
ありふれたことは言わない
時には南風 時には北風
ふたつを纏う僕はつむじ風
君と 君の大切なひとたちを
一番高いところまで連れて行く
泣きたくなる夕焼けを
明日への道にするために
君が教えてくれた強さの定義
まだ とらえようもないけれど
本当の笑顔を取り戻したら
この手を握り返してくれるかな
涙隠さずに 弱さ吐き出して
今度こそ守り抜く
君と 君の大切なひとたちを
一番高いところまで連れて行く
巻き上がる風に乗って
空の果てまで駆け抜けるために
忘れていた
初めて言葉を交わした日のこと
食器棚と窓のほこり
畳の上の光と香り
忘れていた
初めて名前を呼び合った日のこと
ささやかな信頼強く結んで
廊下の端にまで届く声
ホワイトボードに書きつけた
君と僕との試合結果
譲らない いつも
本気だったね どんな時も
制服が似合った僕たちは
いつでも明日を信じて
共に競い 共に泣き
共に戦い 共に笑った
感じるすべてが本物だった
大地を蹴り 飛び立てる喜び
望む明日はそこにあった
手を取り合って走っていけた
忘れていた
道を分かつ決別の日のこと
夢のように遠くにあって
誰も口にはしなかったけれど
アイボリーに煙る日々と
六つに分かれた道の手前で
再会を誓った
いつかまた いつかまた…
虹色の制服が似合う僕たちは
今でも明日を信じて
独りで競い 独りで泣き
独りで戦い 小さく笑う
信じるすべてが力になった
風を纏い 羽ばたける喜び
違う道でも僕らは共に
望む未来へ走っていけた
桜花 青天 絢爛の春
喝采の中 僕らは出会った
巡り巡った季節の果てに
僕らは再び 祝杯を交わす
桜花 青天 絢爛の春
喝采の中 僕らは出会った
巡り巡った季節の果てに
僕らは再び 祝杯を交わす
僕たちは笑っていた
今 どんなに願っても
決して手に入らないものを
何のためらいもなく
両手に抱えて
深緑あふれるころ
砂ぼこりの中
僕たちはいつまでも
笑っていられると信じていた