FROM ホメオパス れいこ
以前「アメトーーク!」の高校野球大好き芸人の時に
アンジャッシュの渡部さんが、こんな話をしていました。
毎年欠かさず見ている甲子園で目撃した、ある高校の試合。
素晴らしいプレーの数々でチームの勝利に貢献してきた選手がいました。
その選手が、決勝戦で信じられない凡ミスをしてしまい、チームは敗北。
ミスをした選手は顔を覆い、動くことも出来ずに泣いていました。
渡部さんは、その後の仲間の態度がよかったと絶賛します。
みんなは、ミスをしたその選手をいじり倒したそうです。
もし、周りの人たちがその選手のことを腫れものでも触るように
扱っていたら、その選手は野球をやめてしまったかもしれない、と渡部さんは言います。
やめたとしてもそのミスを思い出せばその時の衝撃や後悔が甦り、
一生苦い記憶として残ったでしょう。
みなで敢えてそのプレーを思い出し、笑い飛ばしたことで
ミスをした選手は「社会人になっても野球をやります!」とすっきりした
顔で宣言したそうです。
ホメオパシーの治り方をお伝えするのに、なにかいい例えはないかなあ、と
考えていたらこの話を思い出しました。
ホメオパシーは、その状態と同じ状態をあえて作ります。
しかも、わざとより強く作ります。
そうすると、もとの状態がスーっと昇華されるのです。
慰めは一時的につらい気持ちを和らげてくれるかもしれません。
でも、もっと心の奥底の、誰にも理解してもらえないであろう思いが
手つかずのままだと、それは私たちの中に居座り、時折出てきます。
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先のミスをした選手が、試合後に仲間からかけられた言葉の詳細は
分かりません。
でもおそらく仲間がしたことはありきたりの慰めではなく、
なんであそこであんな動きになっちゃったかねえ?
とあえて振り返りをし、再現し、痛恨の体験を共有し
皆で笑い飛ばすことだったのでしょう。
(その時の様子を遠くから撮ったVTRが流れてましたのでね。)
そうすることで、彼にとって覗いてはいけない傷にならなかった。
この対応って、生き方に影響を与えるぐらい大きなことだと思いませんか?
こういうことは、私たちの日常にも起こります。
身近なひとへの、言葉かけや対応のヒントがあります。
そして
あなたの中に、振り返りたくない出来事はありますか。
それを昇華させてくれるものはなんでしょうか。
過去に同じような体験をした人の話。
体験は違えど、同じようなことを考えた人の表現。
なにか、似たようなものに出会えるといいですね。
出会えたら、きっと昇華されるでしょう。
でも、出会うためには一度ズキズキする部分に思い切って
向き合う必要があります。
これは、自分でするしかありません。