FROM ホメオパス れいこ


 



たまに病院に行くと、外とずいぶん違う雰囲気に圧倒されます。

人は影響を受ける生き物ですので、ずっと病院に居ることで作られる気分って、あると思うのです。

私の先生の一人、おのころ心平氏が「病院が社会に戻る準備期間の場になるようにしたい」と言っておられました。言葉はウロ覚え。スミマセン。

おっしゃりたい内容は、「日常生活へ戻るんだとはっきり意識づけできるような、希望に満ちた場にしたい」ということであったと思います。


その考えに一票!と心の中で温めておりましたら、ホスピタルアートというものを知りました。

殺風景な、時にシビアな命の現場にアートを取り入れようと考えている方たちがいたのです。


いくつか拝見してみると・・・

柔らかな絵が壁に描かれ、無機質さや緊張感が取り除かれていたり。

扉を開けたらお花やぬいぐるみが入っていて、それは見つけた人へのプレゼント。

「わ!」とこころが弾むような仕掛けがちりばめられています。








なんて素晴らしい試みだろうと思いました。

人は健康でも体調を崩していても、温かなものに触れたりワクワクしたりすることで、しあわせを感じて元気になれると思うからです。

その効果は、おそらくほとんどの方が知っておられるでしょう。

「あー、それ分かるなあ」の相づちでこころが軽くなる時。

「今日の晩ごはんはトンカツだよ!!」の一言で、元気に家を飛び出していく子供。



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寿命は誰も、どうすることもできません。

でも命の灯が消えるその間際まで、やすらかな気持ちで過ごしてもらうことは、周りの人たちにはできます。



ホスピタルアート の試みを拝見しながら、ああ私がレイキに惹かれたひとつはこれだった・・・と思い出しました。誰かに穏やかに手を触れてもらうというのは、受け入れてもらっていると実感するのです。

ただの痛み取りではないレイキのすばらしさを、もっと家庭で感じていただければいいなあと思っていたのでした。



今は自分が元気に動き回れるものですから、つい自分目線でレイキのよさを伝えておりました。アートをとり入れた病院が誰かをしあわせにするように、こころを安らかにするレイキが、必要な方に届くといいなと願います。