百合に満月これはまた呼ばれたようで…帰宅途中、ふと、いつもと違う道を曲がった。勿論方向すら違うのだ。(家とは真逆)ああ、よくある。呼ばれてるなと思った瞬間なんとも甘く芳しい香り。何年も前から通っている道なのに初めて気がついた。なんとも立派な白い百合。咲き誇り、甘美な香りを宵闇に乗せてくる。目を細め、胸一杯にその香りを吸い込んだ。ふと、見上げれば雲間が開いて満月。とてつもなく山羊座らしい取り合わせだとなんとなく思った。守護者ーズ、やるな