今まで海外在住の旧友と話していた。

同じ年のその人が突然、死を意識せざる得なかったのは数年前。
私たちの年齢は若いかと言われればそれほど若いわけではないが、さりとて歳としては自身に死を意識することなどは殆どないであろう年齢だ。

否、本当は誰にも確かな明日など約束されてはない。
若くとも健康でも「死」が突如訪れることはある。
そう、誰もがこの瞬間生きていることが「普通」や「当たり前」などではなく、
とてつもなくありがたいことなのだ。

そんな友人から
「今度もし日本に戻ったら、せれと守護天使の話をしたい。そういう話一杯教えて?」
といきなり言われた。

「御易い御用」
と答えたが、

「今さら神や天使やそういうことに興味が出てきて、勉強したいなって。遅いよね?」
と被って返ったので、

「知りたいと興味を持ち、勉強したいと思うことに遅いことはない。それぞれがそれぞれのタイミングを持ってていいし、誰とも比べなくていい。知的興味や好奇心を年齢と言うもので封じてはならない」

学ぶこと。

それはお金を払って誰かに師事することでも、

本を読み、調べ、一人で地道にすることでもどちらであってもいい。

無駄なんて、
本当はないんだ。

すべての知識や経験は、
それが浅いか深いかともかく、数少ないより多い方がいい。

それを使うか使わないかはその人次第の問題であり、

もっと言うなら使わないから要らないのでなく、
使わなくたって持っているのが教養くらいで思えばいい。

こういうものは、
より良く生きる先人からの知恵に似ている。
人生は長いようで短く、
時にそのまた逆でもあるから、

照る日曇る日、

色々あるもの。

心に寄り添える言葉を友人が見つけられればと思います。