ふと、サミィの不在に気がついて、

訊きたいと思うのに何故か訊き辛いと躊躇われる。

そんなことも全てお見通しの筈が、

口にして問いかけぬことには応えられないのが天使と言う。

サミィは何故、
あのような子供の姿であったのか?

それだけは思わず口をついて出た。

幼い子供の姿をもって、
大人をも凌ぐ冷静で鋭い観察眼をもったサミィは、

つまり「純粋無垢」を表しているのだと言う。

純粋ゆえに鋭く、非常に冴えた、全てを見透かす碧の瞳を思い出す。