Glass Onion Knives Out Mystery(2022)
グラス・オニオン ナイヴスアウト ミステリー
きました。ダニエル・クレイグ。
待ってたよ〜
（公開初日に観て、そのあと3回観ました。うふ）。
ライアン・ジョンソン監督のナイブズ・アウトの続編。
名探偵ブノワ・ブラン。
大富豪に招待されてギリシャの島へ。
そこで出会う人々と大富豪との関係。
嫉妬、妬み、そして友情か裏切りか。
弱みを握られた人間達のギリギリ感。
密室ではないけれども孤島で起きる、
『誰がやったのか(whodunnit)』の
アガサ・クリスティスタイルのミステリー。
名探偵ブノワ・ブランが今回も活躍しちゃう。
映画を通して観て、なんか
三谷幸喜を思い出しました。
ボケや間、演出の妙など、
彼と通じるものがある気がする。
おもしろさのツボや
歩き方、後ろから覗くときの現れ方、
スローモーションになったときの表情などなど。
成り上がった大富豪がいろんな人とかぶる。
（黒いタートルネックをいつも着てたりんごの人とか、Twitter買った人とかSNS作った人とか）
そしてそれに群がる人々。
私利私欲のために友人を売り、
保身のために裏切る。
そんな友人と呼べない仲間、
でも縁が切れないのよね。
罪悪感と同情。
運命共同体のような依存関係。
どこか綻びがでると、そこから崩れていく関係の
人々が集まるとどうなるか？
その中でひとり、空気を読まない（わざと？）なブノワ・ブランがいい感じです。
そして、この映画は、彼女のキャラが輝く。
ジャネール・モネイ。
彼女が最高です。圧倒的存在感。
そして彼女もコメディエンヌの才能感じる。
間がよい！
そして。
出演俳優も豪華なのに
カメオのすごさ。
※ここからネタバレしています。
Among Usをブノワ・ブランとプレイしている仲間
アンジェラ・ランズベリー
カリーム・アブドゥル・ジャバー
ナターシャ・リヨン
船に乗るときに現れるスーツの男
イーサン・ホーク
（近くで撮影していたらしい）
ブノワ・ブランのパートナー
ヒュー・グラント（粉まみれエプロン姿で登場）
これって続編に出演の可能性ありありですね。
バーディのパーティで曲を教えてくれる人
ヨーヨー・マ（！）
コンブチャを大量に送ってくるのは
ジャレット・レト。
（アンディがコンブチャごくごく飲むよね。
おいしいのだろうか、、コンブチャ未体験）
同じくホットソースは
ジェレミー・レナー。
（大怪我から早く回復してほしい）
ソース辛くてひとこと。↑
食事するダイニングの壁画には
カニエ・ウエストの肖像画（これはカメオなのか
皮肉かジョークか）
シャンデリアで見づらいけど↑
1時間おきになる時報の声
ジョセフ=ゴードン・レヴィット
（dong〜ってツイートしてた笑）
ほかにもボストンダイナミクスのロボットや
セリフのなかにもたくさんのeaster egg
（お楽しみ）が隠されているので
何回もみて楽しめる作品。
もちろんブラン（ダニエル・クレイグ）の
探偵のバカンスファッションも最高です。
中身がからっぽな男が調子良く
人の褌で相撲を取り続けて他人を陥れるとどうなるか。
マイルズの最後の顔はこれに見えたけど、どう？
報い。consequence。
因果応報。
こんな言葉を思い出す映画です。
絵画へのオマージュもたくさん。
