最近、各地域の天災が絶えないせいか、暮らしの中にも何となく余裕が持てない。
四季の移り変わりの美しさには変わりはないが、中間の春や秋が短く、その時期に感じられる
息抜きのような空気が少なくなっているのが残念だ。
夏が終わり、寒さの厳しい冬になる前に紅葉のきれいな秋の季節を満喫してこそ、冬に迎える心構えになる気がするのだが、最近はその間もなく寒くなる。
私の家では電気マットのみで秋口は生活し、できるだけ光熱費を節約するよう心がけてはいるが、昨年は急に寒くなったせいとガス代が値上がりしたせいか、昨年の同じ時期と比べると
高くでてしまった。
私は基本的に省エネ賛成だ。
お金がある、無しに関わらずエナジーには限度がある、という点で出来るだけ無駄なく使わなければいけないと考えている。
かといって、影響力のある人間でもないので自分だけでも(あるいは家族、友人だけでも)できる浪費削減対策はマイブームにしている。
温風機を付けても空気がよどむほどには付けず、1枚上に羽織り、体温を保つようにしている。電気に関しても使わない電源は、コンセントを抜くなどの工夫をしている。
人はなぜ浪費をしてしまうか?ということを考えてみた。
エナジーに関しては、いろんな観点があるかと思うが、使った分はどうせ自分で支払うのだからという思いであれば、省エネからは遠ざかる気がする。
必要なものを買うのか、あるいは買いたいものを買うのかという部分でも差が出てくるだろう。
浪費をしないためには、ショッピングをする時もすぐに買わないようにすることも大事ではないだろうか。これが欲しい!と思っている最中には、欲求のために買わなくては気が済まない状態になっているため、一度は遠ざけてみる必要がある。
例えば、別の階に行って考えを移すとか、その日はいったん買わないと決心して家に帰りながら考えてみる時間を作るなど。
浪費の根本的な原因は、幸せになりたい病だと思う。
これを買えばかっこいい、きれいに見える、人より裕福に見える。
そんな欲求から不必要な浪費が出るのではないだろうか。
会社ではどうだろうか。
私は真っ白なコピー用紙が好きではない。
漂白した白も好きではないし紙になるまでどれだけ多くの木を浪費して作ったのかと思うとあまり使う気がしない。
それでも業務で使わなければならないときには、できるだけ裏紙を使うようにしている。
もちろん大した削減にはならないと思うが、結果的に自分に習慣性を植え付けるためにしている部分もある。
各自が使う名刺においてはどうだろうか。
名刺は会社員の顔、とも言えるアイテムだが、不必要に名刺をいろんな人にまき散らしてはいないか。一度名刺を渡した人にまた、配ったりはしていないか。
たぶん、それも過剰な欲からくる行動のためではないだろうか?
少しでも早く知らせたい、営業のために今、すべて配っておかなければといった思いが
本来の基準や渡そうと思っていた枚数より上回らせる原因となるのではないだろうか。
そして、どうしても使わなければいけない名刺ならば、なるべく簡素にシンプルに準備することもひとつの浪費削減の方法かと思う。
というのも、高価な名刺の中には原価から必要以上のマージン率を含めて販売しているケースが少なくないからである。
派手で高い名刺ももちろんアピール性は高いが、長くお付き合いしていく関係を築きたいときには手頃でシンプルな物が印象に残るのではないだろうか。
加えて価格面でも手頃なら、渡す本人にも負担がなくなり一石二鳥である。
長く使うものなら特に、価格比較をしながら購入する必要があると感じる。
それにより、必ず必要な物においても無駄な浪費を防ぐ一つのヒントになると思う。
この機会に身の回りの浪費対策を考えてみるとともに、自分の分身の名刺やライフスタイルに
過剰な浪費はないかを確認してみたらいかがだろうか。
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