ネット電子取引界に足を踏み入れたのが2000年度でした。今年で2013年なので、数えで14年目になります。
大した成功はしませんでしたが、完全なる失敗もありませんでした。

2000年度以降、いろいろな経験を積み、現在の名刺、ステッカー、懸垂幕、販促物サイトwww.adprint.jp をスタートしたのが2007年10月でした、それからこの文章をアップしている2013年まで、5年3か月の時が流れました。

昨年、総6億円の売り上げを上げました。職員は5名から現在80名、事務所は3坪ほどのワンルームから、現在は12室に増えました。小さい会社ですが、ある程度成功したといっても言い過ぎではないと思います。

このような状況を知っている知人の息子や娘、または周囲の人が聞いてきます。

“自分もネットショッピングモールやってみようかと思うのだけど、どう思います?”
私は逆に問いただします。
“黒字になるまで、どれだけかかるか考えたことありますか?”
殆どは答えが返ってきません。はっきりと答えられないのが当たり前です。
なぜなら、私に聞いてくるときは、まだネットショッピングモールをやろうとする心で聞いてきたのではなく、ただ漠然として聞いているだけにすぎないからです。

でもとにかく答えてみろと勧めると、
“たぶん1~2年かかるのではないでしょうか?”
 と、答えが返ってきます。
私はおかしくは思いません。なぜなら、私もそのように考えたからです。
私も www.adprint.jp を最初にオープンするとき、1年位で軌道にのると思っていました。

このように考えていた私は、47歳でした。
第三者の立場から見たら、どんなに呆れた内容でしょうか。
50代が目と鼻の先の人間が、ある程度この世の情勢を知る位の人が、どんな風に事業をして1年で軌道に乗せようと考えるなんて。

1年だけ苦労したら黒字を出せる事業は、金の卵を産むガチョウと同じです。
それでも事業をスタートする時には、当然そんな風に思っていました。
理由は、恐ろしいからです。

あまりにもお金がない状態でスタートしたため、5年過ぎてやっと黒字になると考えたら、始めることもできなかったため、自分自身をだましたのです。

そういう面では、私はとても無謀でした。

私が扱っているアイテムは本当に最強です。

私は名刺、ステッカー、ちらし、懸垂幕、販促物を韓国で作っています。
なので、価格もとても安いのです。

かといって、質が悪いのかと言えばそんなことはまったくありません。私は、韓国法人と提供して検品を徹底しています。同じ材質の製品を置いて比較しても、アドプリント社の製品が断然よいです。

納期も早いです。名刺、ステッカー、懸垂幕を飛行機で運んでくるので、今日注文したら明日、受け取れる製品もあります。本当に競争力がずば抜けています。
それでも、この位まで安定するにも5年も掛かりました。
この期間に、円貨や韓国ウォンの為替が私にとってとても有利でした。
私が最初に www.adprint.jp  をスタートした時に、円貨や韓国ウォンの比率は1:9でした。
ところが、私が起業して1年過ぎた頃から1.:14以上の為替が3年半ほど続きました。
私にとってはとても恵まれた環境でした。このような環境的なサポートを受けながら、黒字を出して組織を統率していくまで5年掛かりました。

私は優れた経営者ではありません。
かといってとても不足な経営者でもありません。
自分で判断するとしたら、少しだけ良くできる方に属すると思います。

私と同じアイテムを持ち、私と同じく韓国から商品を持ってきて販売する業者が5~7業者あります。この中で私が圧倒的な1位です。そういう面でも、私はできない方ではないと思います。

私がこのように話すのは、自慢話をしたいがためではありません。

これがネットショッピングモールの運営の現実だということをお話ししておきたいのです。
価格で圧倒し、質でも先立ち、納期も遅くないのに黒字を出して安定させるまで5年掛かりました。
これから私は、このような話をしようと思います。

もちろん私とは違い、何か月ぶりの黒字を出す方も当然いらっしゃると思います。

そのようなケース、その方たちのお話です。

わたしはただ、私の話をします。
私が経験した話を通して、ネットショッピングモールをしようとする方たちの参考になれば幸いです。 
私が経験したことは極一部分の話です。

私の話をどのように受け止めようと、この文章を読む方に任せます。私は構いません。

しかし、全くの無一文から5年3か月ぶりに、名刺とステッカーを売り、年売り上げ6億円に作り上げた話は、聞いても損にならない内容だと思います。