これで、雪が積もってしまえば寒くなくなるんですが

本日のお題「感光乳剤 」についてですが、世の中には感光剤 はたくさんの種類があります。
そして最近は、サーマルフィルム を使用したダイレクト製版機が次第に普及してきていますが、やはりメリット・デメリットがあります。
ダイレクト製版のメリットは
・暗室などや洗浄スペースなどが不要。
・データから版ができるまで短時間
・プリント1発なのでだれでも簡単
などですが、デメリットもあります。
・膜圧少ない
・耐久性が弱い
・コストが割高
・(一般的に)版のテンションが弱い
感光剤のメリット・デメリットはこのほぼ裏返しになります。
感光剤を使う場合、露光機の紫外線照射量・距離などによって、露光時間が違ってしまうので、
「機械や材料を揃えました。はい、簡単にできました」とはならないのが普通です。
少なくとも、露光タイムを調整する為に「ステップ露光」で試してみなければなりません。
要は根気です

っと言うか、一度設定値を探してしまえば、以後は「ほぼ」同じ条件で露光はできるようになるので、コーティングや洗浄等々に時間をかけても、コストが少ないかどうかの判断になります。
弊社へ頂くご相談で多いのが、
・どの乳剤が一番良いですか?


時には「そんな高い乳剤を購入しなくとも」って場合も多々あったりしました

そして最近多いのが
「●●の露光機のランプを扱っていませんか?」
という件。
海外製の露光機を購入したのは良いけれど、ランプが切れてしまったので購入したお店に問い合わせたら、価格がばかに高く


なんとかして差し上げたいのは山々なのですが

600mm長のランプならまだしも、ご相談頂く多くは900mm長のランプだったりして。
日本製品で900mm長さの紫外線ランプは「ほぼ」見つかりません

最後に、笑えるようで笑えない話

「プラスチゾルインクを洗浄する際にアセトンを使えと言われて、そうしたら版が壊れるんですけど」
というご質問。
あたりまえです

逆に言えば、どうしても再生できそうも無い完感光剤でも、アセトンを使えば落とせるくらいです。
ちなみにアセトンは、換気の良い場所で使用しないと「アセトン病」にもなりかねない物なので、極力使用は避けた方が良いと思います。
アセトンを使うくらいだったら灯油で洗浄しましょう

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