
あたくし事ですが、雨が降ろうと槍が降ろうと、お外でしか用を足さないわんこを飼っているので、雨降りには安物のカッパを着て長時間歩き回らねばならないのです。安物なので、とっても通気性が悪く、自宅に辿りついた頃には、雨には濡れていないのに汗でびしょびしょになっております

という訳で、本日は「毛穴から吸収する」関連

色々面倒くさい話は少々割愛しますが

水性バインダー は親水性樹脂でできているので版を洗う場合には水道水のみで洗浄できます。
プラスチゾルインク は疎水性樹脂ですので、版を洗う場合、そのままでは水洗できません。
この事が即「プラスチゾルインクは油性」とか言われる所以なのでしょう。
という訳で、プラスチゾルインクを掃除するには有機溶剤で溶かしてしまうのが一番早い方法です。
ただ、有機溶剤の用にCH基を分子構造に含む溶剤は一般的に、とっても嫌なにおいがします

それ相応の環境で使う分には「まだ」良いのでしょうけど、できうるならば臭いはしない方が宜しいでしょう。
ちなみに、溶剤という物は、ある物質を溶解するものを言いますので、砂糖水の場合は「水」が溶剤になります。
ただ、水はH2OですからCH基を含みませんので有機溶剤には当たりません。
弊社で販売しているTR-BLENDという商品。これは柑橘系の臭いがします。まぁ、はじめの内は
「いい臭いだなぁ~」と思いがちですが


なんで「嫌になる」のかと言うと、吸気以外にも、皮膚の毛穴から吸収して、血液中に入り込んだ物質がそうさせるのです。
TR-BLEND は「テルペン」を含んでいて、これがPVCを分解します。テルペンの分子式にはCHが存在します。
ここまで読んで頂いた方にはお解り頂けると思いますが、色々な「さわやかな」臭いがする洗浄剤は、実は有機溶剤を含んでいます。
TR-BLENDはテルペン自体が柑橘系の臭いをしていますが、他の種類の洗浄剤は、洗浄剤自体に香料を添加して、有機溶剤の臭気を隠しているだけなのですね。
「嫌な気分」になってしまう物は「有機溶剤」と明記されていなくても、きっと体に良い物では無いはずです。
また、嫌な気分になる物質の量<さわやかな気分になる物質の量 の場合もありますから要注意

一番良いのは、そのもの(商品)の安全データシート(SDS)を発行して貰うのが一番です

SDSには「危ない物」が明記されていますから。
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