先日、営業先に向かう道すがら、久しぶりにジミヘンドリックスを聞いた。
Voodoo Child、Little Wing、Purple Haze、Foxy Lady…
ギターキッズだった僕は、にも関わらず実はジミヘンのこれらの名曲をほとんど聴いていない。
…
ある高校2年の夏休みが明けた2学期。
英語の授業を受けていると新米女教師(今井絵理子似)が突如泣き始めた。
教室はざわつき、一部の人間が『○○ちゃん、まさか失恋したんか???』と冷やかしのヤジ。
そのヤジは的中し、先生は泣き崩れてしまった。
涙ながらに授業を続ける新米女教師。
先生の傷口を少しでも癒やす力になれないか、といらぬお節介を思いついた僕は、翌日女教師に何故かジミヘンのライブアルバムを貸した。
今考えると、何故ジミヘンだったのかはよく分からない。
ギャンギャンとハウリングが続くし、ギターの音だってファズがゴリゴリにかかっている。
先生はポップスが好きだったはずだし、ロックの初心者が聞いたってピンとこないアルバムなど、傷心の一助になどなるはずがなかった。
それでも、先生は僕に『聞いたら癒やされたよ、ありがとう。もう少し借りてて良いかな…』と言ってくれた。少しだけ僕は嬉しかったのだ。
それから冬が来て春になり、3月の末、先生は教師を辞めて田舎に帰ることになった。
なぜだかは知らない。
「先生、俺のアルバム返してくれないかな?ほら、あのジミヘンドリックス。」
『あ、まだ返してなかったわね!ごめんごめん!始業式までに●●先生に預けておくから!ごめんね、本当にありがとう!またどこかで会えるといいね!先生また頑張るから!安部君も頑張ってね!』
先生は学校を去り、僕は4月を迎えて3年生になった。
●●先生に、「○○先生から僕のCD預かってますよね?」というと、ポカン顔。
とうとう僕のジミヘンは返ってこなかった。
以来、もう一回買ってまで聞く気が起きず、ジミヘンは僕の音楽の歴史から遠ざかっていった。
あのジミヘンの行く末は、未だに気になっている。
先生、返し損ねたことを後悔してはいないだろうか。
もしかしたら、再生した直後に始まるハウリングにイラついて破壊したのだろうか。
勢いで破壊してしまい、新しいの買おうと探してたんだろうか。見つからないよ、ブートレッ●だもの。
それとも、もともとジミヘン知ってて、ギターよろしく燃やしちゃったのかな。
ジミヘンを聞くと、僕は青春の甘酸っぱい青春を思い起こすのです。
Voodoo Child、Little Wing、Purple Haze、Foxy Lady…
ギターキッズだった僕は、にも関わらず実はジミヘンのこれらの名曲をほとんど聴いていない。
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ある高校2年の夏休みが明けた2学期。
英語の授業を受けていると新米女教師(今井絵理子似)が突如泣き始めた。
教室はざわつき、一部の人間が『○○ちゃん、まさか失恋したんか???』と冷やかしのヤジ。
そのヤジは的中し、先生は泣き崩れてしまった。
涙ながらに授業を続ける新米女教師。
先生の傷口を少しでも癒やす力になれないか、といらぬお節介を思いついた僕は、翌日女教師に何故かジミヘンのライブアルバムを貸した。
今考えると、何故ジミヘンだったのかはよく分からない。
ギャンギャンとハウリングが続くし、ギターの音だってファズがゴリゴリにかかっている。
先生はポップスが好きだったはずだし、ロックの初心者が聞いたってピンとこないアルバムなど、傷心の一助になどなるはずがなかった。
それでも、先生は僕に『聞いたら癒やされたよ、ありがとう。もう少し借りてて良いかな…』と言ってくれた。少しだけ僕は嬉しかったのだ。
それから冬が来て春になり、3月の末、先生は教師を辞めて田舎に帰ることになった。
なぜだかは知らない。
「先生、俺のアルバム返してくれないかな?ほら、あのジミヘンドリックス。」
『あ、まだ返してなかったわね!ごめんごめん!始業式までに●●先生に預けておくから!ごめんね、本当にありがとう!またどこかで会えるといいね!先生また頑張るから!安部君も頑張ってね!』
先生は学校を去り、僕は4月を迎えて3年生になった。
●●先生に、「○○先生から僕のCD預かってますよね?」というと、ポカン顔。
とうとう僕のジミヘンは返ってこなかった。
以来、もう一回買ってまで聞く気が起きず、ジミヘンは僕の音楽の歴史から遠ざかっていった。
あのジミヘンの行く末は、未だに気になっている。
先生、返し損ねたことを後悔してはいないだろうか。
もしかしたら、再生した直後に始まるハウリングにイラついて破壊したのだろうか。
勢いで破壊してしまい、新しいの買おうと探してたんだろうか。見つからないよ、ブートレッ●だもの。
それとも、もともとジミヘン知ってて、ギターよろしく燃やしちゃったのかな。
ジミヘンを聞くと、僕は青春の甘酸っぱい青春を思い起こすのです。